ボーケンは、衣料品、雑貨、日用品に至るまで、幅広い分野の
品質評価試験を実施するグローバル総合試験機関です。

学びたい・知りたい

TOP > 学びたい・知りたい > 表示の知識(衣料品) > 繊維製品品質表示規程の改正(平成18年)について

公開日:2015.07.11/更新日:2015.07.30

繊維製品品質表示規程の改正(平成18年)について

作成日:2006.08.31 

平成18年8月1日に告示された繊維製品品質表示規程の一部改正について教えて下さい。

改正の概要について紹介します。
家庭用品品質表示法の繊維製品品質表示規程の一部改正について、平成18年8月1日に告示(経済産業省告示第239号:官報号外第176号に掲載)されました。



1.改正の背景及び経緯

平成9年10月1日の繊維製品品質表示規程の大改正、平成12年2月1日の同規程の小改正以降、繊維・繊維製品の生産・流通・家庭における使用の実態の変化に対処するため
 [1]組成繊維の定義
 [2]繊維製品品質表示規程の繊維製品の組成表示の際に使用すべき指定用語に規定する繊維
 [3]混用率の特殊な表示方法(列記表示の対象品)

について、追加・変更が行われました。



2.改正のポイント

[1]組成繊維の定義の見直し
  【上衣又はコートの詰物(中わた)を組成繊維の対象に追加】

   第二条 別表第一の二に定める「組成繊維」の定義に次に示す繊維製品を追加する。

七 上衣又はコートのうち詰物を使用しているものについては、表生地、裏生地及び詰物(ポケット口、ひじ、衿等の一部に衣服の形状を整えるための副資材として使用されているものを除く。)を組成する繊維
〔解説〕
上衣又はコートのうち、詰物を使用しているものの品質表示の具体例


品質表示に用いる詰物を指す語については、「詰物」を用いることを原則とするが、「詰め物」、「充填物」、「中わた」のように、消費者に誤認を与えず何を示しているか判りやすい表現であれば、それらの語を表示に用いても差し支えない。
 また、ダウンやフェザーを織物や不織布でくるんだ状態で衣類に挿入するために用いられている袋「ダウンパック」について、袋の側生地は、芯地のような副資材であることから表示対象外である。
 なお、袋の側生地は表示対象外であるものの、表示者においては、洗濯等における取扱い上の損傷トラブルを避けるため、取扱絵表示との兼ね合いのチェックをするのが望ましい。



[2]指定用語の見直し【「ポリ乳酸」の指定用語への追加】
   第六条 別表第五に定める指定用語に次に示すポリ乳酸繊維を追加する。
繊 維 指定用語
ポリ乳酸繊維 ポリ乳酸



[3]混用率の特殊な表示方法の見直し【列記表示の対象品の追加】
   第五条 別表第三に定める列記表示の対象製品として、
   次に示すそれぞれの製品について追加する。
1)植毛加工生地及びこれを用いた製品についての列記表示の追加
十四 植毛された織物及びニット生地(以下この号及び第十九号において「植毛加工生地等」という。)並びに表生地に植毛加工生地等のみを使用し製造又は加工した衣料品等
〔解説〕
植毛加工生地の組成表示について、接着剤の影響(接着剤が改良され強固になった)によってフロック及び基布の正確な混用率の測定が技術的に困難である。
当該生地の混用率測定の困難性と消費者が求める品質としての情報が列記表示でも十分である。 


2)オパール加工生地及びこれを用いた製品の列記表示の追加
十六 オパール加工を施した生地(以下この号及び第十九号において「オパール加工生地」という。)及び表生地にオパール加工生地のみを使用して製造し又は加工した衣料品等

3)コーティング加工生地、樹脂含浸加工生地、ボンディング加工生地又はラミネート加工生地及びこれを用いた製品の列記表示の追加
十七 コーティング加工を施した生地、樹脂含浸加工を施した生地 (合成皮革を除く。)、ボンディング加工を施した生地又はラミネート加工を施した生地(以下この号及び第十九号において「コーティング等樹脂加工生地」という。)及び表生地にコーティング等樹脂加工生地のみを使用して製造し又は加工した衣料品等

4)以上の他、現行十七号が十九号として次のように変更
十九 和紡糸等生地、変り糸生地、起毛生地等、植毛加工生地等、麻混用生地、オパール加工生地、コーティング等樹脂加工生地又は紋様生地を表生地の一部に使用して製造し又は加工した衣料品等のこれらの生地を使用した部分
〔解説〕
(1)、(2)、(3)の変更に伴い、植毛加工生地等、オパール加工生地、コーティング等樹脂加工生地が追加された。



3.施行期日及び移行措置

施行日:平成19年8月1日
なお、改正に伴う移行措置として、改正された繊維製品品質表示規程が施行される前(平成19年7月31日以前)に、表示者によって従来の繊維製品品質表示規程に基づく品質表示がされた繊維製品については、その表示を改正後の繊維製品品質表示規程の規定に基づくものとみなし、従来の表示のままであっても、品質表示の内容を変更することなく消費者に対して引き続き販売することが可能です。






トップへ

関連記事

  • ● 帽子の表示 について
    (記事一部抜粋)
      帽子は2018年4月1日より家庭用品品質表示法の対象品目となりますが、品質表示をつける場合どのように表示すれば良いでしょうか? 従来では「東京都消費生活条例」において表示を義務付けられており、東京都...
  • ● サイズ表示について
    (記事一部抜粋)
      裾上げが完成している長ズボンがあります。フィット性を余り必要としない婦人パンツの場合、下記のような表示で良いでしょうか? 上記の表示は「不適正」です。 〔解説〕既製衣料品のサイズを表示するにあたって...
  • ● 子ども用衣料の安全性(JIS L 4192)について
    (記事一部抜粋)
     子ども用衣料に附属するひもの要求事項について 欧米では衣料の「ひも」に関する規格(EN 14682、ASTM F1816)※があり、各国の法律にも取り入れられ、安全基準に沿った子ども服作りがされていま...