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公開日:2015.07.11/更新日:2017.08.18

綿について

綿繊維は種子の表皮細胞が成長したもので、天然繊維の中でも非常に古く(約5000年前)から利用されてきた繊維である。なお、一般的に広く利用されるようになったのは産業革命以降(18世紀後半)である。

生産国

綿の原料である綿花は主に中国、アメリカ、インドなどで生産され、3カ国の合計生産量は世界の約6割を占める。ほかにも多くの国々で綿花が栽培され、生産される産地名で大まかに区別されている。
(例 シーアイランド綿、エジプト綿、インド綿等)

特 徴

綿繊維を顕微鏡で観察すると、扁平なリボン状で、所々でよじれているのが観察される。これを天然撚りと呼び、繊維が紡績しやすい要因となっている。
また、繊維に中空部分が存在する。これをルーメンと呼び、綿が持つある程度の保温性はこれに起因する。綿糸はカード糸と紡績工程中にコーマ工程と呼ばれる工程を通ったコーマ糸に大きく分けられる。コーマ糸はカード糸よりも短繊維が少なく、毛羽もあまり目立たない。
また、アルカリ処理によって綿繊維を膨潤させたものをシルケット(マーセル化)綿と呼ぶ。発色性が向上し、生地にハリやコシが生まれるようになる。
反面、酸には弱く、長期保管中に硫化染料などの加水分解で生じた硫酸により生地が脆化するなどのクレーム事例が見うけられる。
綿の顕微鏡写真について
側面(光学顕微鏡)断面(電子顕微鏡)
側面(光学顕微鏡)断面(電子顕微鏡)

用 途

1年を通してインナー、アウターなど幅広く使用される。また、他の繊維と非常になじみやすく、混用、混紡されて使用されることも多い。

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