財団法人 日本紡績検査協会
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ナイロンについて

  合成繊維の中で最も早くに工業化され、米国では1936年から生産が始まり、我が国では1940年から東洋レーヨン(現 東レ)が研究を始め、テグス、漁網などの少量生産を経て1951年に本格生産を開始した。
  (製造方法)
  ナイロンは、アミド基(CONH)で炭化水素基(CH2)が結合されたものが線状に連なった、線状ポリアミドの一般名であり、炭素原子の結合状態によって、ナイロン66,ナイロン6などに分類される。ちなみに衣料用途においてはこれらのナイロンが殆どを占める。ナイロン6繊維の原料となるポリマーは、石油あるいは石炭からベンゼン、シクロヘキサンを経て、ε―カプロラクタムが合成されて更にこれを重合して作られる。ナイロン66繊維は原料としてナイロン6の中間原料であるアジピン酸と別の石油化学製品であるヘキサメチレンジアミンとを重合して作られる。ナイロン6、ナイロン66ともに同じ溶融紡糸法によって製造される。
   
  (特徴)
 

ナイロン6に比べてナイロン66の方が融点は高い(ナイロン6 約220℃、ナイロン66 約260℃)ため、産業用にはナイロン66が好まれる傾向があるが、衣料用には風合いに少し差が出る為に商品によって使い分けられている。
これら2種類のナイロンを総合した特徴は次の通りである。
@ 強度が高く、特に摩擦に強く摩耗しにくい
A 伸びがあり柔らかい。低温でも硬くなりにくい。
B 反応性が高く、薬品による加工がし易い。
C 熱セット性があるため、糸の伸縮加工が容易である。
D ポリエステルと比較して、原料コストが高めである。
E ポリエステルと比較して、寸法安定性がやや悪い。
F 長期間経つと黄ばみがでやすい。

   
  (用途)
  上記の特徴を踏まえ、ストッキング、インナーウェア、水着、スキーウェアなどのスポーツ衣料、混紡短繊維などに使用される。またナイロン66については耐熱性を活かし自動車のエアバック用素材としても使用されている。
   
  (ナイロン繊維の顕微鏡写真)
 

円形断面

異形断面
   
   
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