財団法人 日本紡績検査協会

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ポリ乳酸繊維について

   
 

別名「とうもろこし繊維」とも呼ばれ、とうもろこしを原料に乳酸菌による乳酸発酵を行って出来る乳酸を重合してポリ乳酸とし、繊維化して製造される。
石油等の化学原料由来の素材ではないために、使用後廃棄しても土中や水中の微生物の栄養源として利用され、最終的には水と炭酸ガス(CO2)に分解される地球にやさしいエコロジカルな繊維である。

品質表示に関して、現在は指定外繊維(ポリ乳酸繊維)との組成表示が必要である。
なお、2007年8月より指定用語として「ポリ乳酸」が使用可能となる予定。

  (製造方法)
  乳酸発酵を経て得られる乳酸を重合後、ポリ乳酸樹脂とし熱をかけて溶融させ繊維化する(溶融紡糸法)。同じく溶融紡糸で製造されるナイロン、ポリエステル等と同じ設備が使用可能だが、融点(約170℃)以下での温度管理が非常に重要である。
   
  (特徴)
 
  • 人間の体内にも存在する乳酸を原料とするため、生体適合性のある安全な素材である。
  • ナイロンとポリエステルの中間のヤング率を示し、ソフトで清涼感のある風合いを持つ。
  • 環境負荷が非常に小さい。土中に廃棄後、2年から3年で分解される。
  • ポリエステル、ナイロン等に比べ融点が低いので、アイロン等の取り扱いには注意を要する。
  (用途)
  衣料用途としてTシャツやユニフォーム等、生活雑貨用途にも幅広く展開されている。
生分解性を利用した、農業用シートや園芸ネットなどにも利用されている。
   
 
ポリ乳酸繊維の顕微鏡写真 (一例)
 
   
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