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公開日:2012.07.26/更新日:2016.07.27

【化学分析】遊離ホルムアルデヒド

目的

遊離ホルムアルデヒド試験とは、「ホルムアルデヒドが遊離する度合い」を評価する試験です。 液相抽出により抽出されるホルムアルデヒドの量を測定します。
ホルムアルデヒドは肌に直接触れるとアレルギー性皮膚炎を引き起こす恐れがあります。事前に検査をすることで、安全性について確認をすることができるのが、「遊離ホルムアルデヒド試験」です。
ホルムアルデヒドの水溶液はホルマリンというため、別名ホルマリン試験とも呼ばれています。

遊離ホルムアルデヒドとは?

ホルムアルデヒドは、刺激臭を持つ化学物質です。
樹脂加工や接着剤に用いられる樹脂(バインダー)の原料や塗料、防腐剤などに広く使われるほか、繊維製品では、形態安定加工やプリント加工などを施す際にホルムアルデヒド系加工剤が使用されています。
このような加工剤から遊離したホルムアルデヒドは、健康被害を生ずる恐れがあるとして法令で規制されています。

動画でも詳しく説明しています。

人体への影響とは?

ホルムアルデヒドは毒性があり、皮膚障害、呼吸器障害が良く知られています。
他にも発がん性、催奇形性、神経毒性などがあり、経口、経皮など体内に取り込みやすい性質を持っています。また、環境毒性も懸念されており水生生物にも影響を及ぼす物質です。

ホルムアルデヒドに係る規制

特に肌着や乳幼児用品では「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」により厳しく規制されています。また、ホルムアルデヒドは揮発しやすい性質を持っており、原料としてホルムアルデヒドを使っていない製品であっても、保管中や移送中に他の製品からホルムアルデヒドが移染する恐れがあるので、袋に密閉するなど取扱いに注意が必要です。

試験方法

「厚生省令第34号」または「JIS L 1041樹脂加工織物及び編物の試験方法」に基づいて試験を実施します。
ホルムアルデヒドは水に溶けやすく、アセチルアセトン試薬と反応すると黄色く発色する物質に変化するため、以下の試験で吸光度=黄色の濃さを測定することで、生地に含まれているホルムアルデヒドの濃度を測定する事ができます。
1. 試料1.0g(乳幼児用品は2.5g)を細かく切ったものをガラスフラスコに入れ、精製水100mlを加えて栓をします。
2. 40℃の温浴中で1時間抽出処理を行った後、ガラスろ過器でろ過し、これを試験溶液とします。
3. 試験管の中で試験溶液5.0mlとアセチルアセトン溶液5.0mlを混ぜ合わせて40℃の温浴中で30分間反応させ、分光光度計により吸光度(極大吸光波長412nm~415nm)を測定します。

ホルムアルデヒド溶液の発色の様子

ホルムアルデヒド含有量が多いほど、より黄色く発色します。
ホルムアルデヒド
(左)ホルムアルデヒド溶液+アセチルアセトン溶液
(右)精製水+アセチルアセトン溶液

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