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公開日:2012.05.21/更新日:2015.08. 7

【繊維鑑別・混用率】繊維混用率

目的

生地あるいは製品を構成する繊維の混用率(%)を調べるために行う試験です。試験結果は繊維の名称とそれぞれの混用率で表されます。


試験方法

「JIS L 1030-2 繊維製品の混用率試験方法―第2部:繊維混用率」に基づいて試験を実施します。繊維混用率試験には解じょ法、溶解法、顕微鏡法3種類の試験方法があります。


①解じょ法

繊維種類の異なる糸で構成されている繊維製品から、意匠の1単位(1リピート)を構成するすべての糸を含むように試料を採取します。これをほぐすこと(解じょ)によって繊維種類別の糸に分離し、それぞれの糸の質量を求め、百分率(%)で表します。測定は2回行い、その平均値を求めます。

【解じょの様子(たて:綿100%、よこ:ポリエステル100%)】

fibre_mixtures.1.jpg

②溶解法

混用品の組成を鑑別後、選択した溶液で一方の組成を溶解除去し、残った分の重量を測定します。溶解した組成の割合は、減量分から計算します。通常、組成の割合が多い方の繊維を最初に溶解除去します。測定は2回行い、その平均値を求めます。


【次亜塩素酸ナトリウム溶液による羊毛の溶解】

fibre_mixtures.2.jpg

 気泡を発生させながら羊毛が溶解している。

【70%硫酸溶液による綿の溶解】

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 振とう機による溶解の様子



③顕微鏡法

解じょ法も溶解法も適用できない混用品(綿麻混や各種獣毛混など)に適用します。顕微鏡で繊維種類ごとに繊維の本数と直径を測定し、混用率を算出します。
ミクロトームで裁断した繊維を、流動パラフィンとカバーガラスを用いてスライドガラス上に封入し、観察用試験片とします。顕微鏡で観察し、繊維の種類を鑑別します。その後、顕微鏡でスライドガラス上の繊維を順次観察し、繊維の種類ごとの本数を測定します(全体の本数は1000本又はそれ以上)。次に同様の操作により、繊維の種類ごとにμm単位で直径を測定します(測定本数は繊維の種類ごとに100本又はそれ以上)。測定した繊維種類ごとの本数及び直径から、混用率を算出します。測定は2回行い、その平均値を求めます。

【観察用試験片】

【繊維直径測定(綿・麻混紡試料)】

fibre_mixtures.4.jpg


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