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公開日:2012.05.22/更新日:2016.11.11

【臭い/清潔】消臭性

目的

消臭性試験とは、消臭性能を付与した素材の消臭性能を評価するために行う試験です。
一般社団法人繊維評価技術協議会(略称:繊技協)は、繊維製品について消臭加工のマーク認証(SEKマーク)を実施しています。ボーケンではマーク認証に必要な機器分析試験及び官能試験を実施しています。
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消臭加工とは?

汗臭やタバコ臭、生ゴミ臭など、生活に密接した不快な臭いを抑制するために、臭気成分に対して吸着性能が高い物質、または分解性能が高い物質を繊維内部に練り込んだり、加工剤として生地に付与したりする加工を「消臭加工」といいます。

試験方法

(一社)繊維評価技術協議会(略称:繊技協)のSEKマーク繊維製品認証基準(消臭性試験)に基づいて試験を実施します。臭気カテゴリーごとに、各臭気成分について①機器分析試験 及び ②官能試験を実施し、両方に合格することが消臭加工マークを付けるために必須となります。対象製品の分類ごとに、耐久性として、定められた洗濯処理後の試験も必要です。
【消臭加工マークのカテゴリー】

カテゴリー

臭 気 成 分

汗  臭

アンモニア、酢酸、イソ吉草酸

加 齢 臭

アンモニア、酢酸、イソ吉草酸、ノネナール

排 泄 臭

アンモニア、酢酸、硫化水素、メチルメルカプタン、インドール

タバコ臭

アンモニア、酢酸、硫化水素、アセトアルデヒド、ピリジン

生ゴミ臭

アンモニア、硫化水素、メチルメルカプタン、トリメチルアミン

単 独 臭

アンモニアなど単独の臭気成分

① 機器分析試験

検知管法とガスクロマトグラフ法の2種類が規定されています。イソ吉草酸、ノネナール、インドールはガスクロマトグラフ法で実施し、それ以外の臭気は検知管法で実施します。
【検知管法の様子】 【ガスクロマトグラフ法の様子】
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a) 検知管法
①サンプリングバッグに試験片(100cm2又は、1.0g)を入れます。
②規定の初発濃度となるよう臭気成分ガスを3L入れます。
③2時間後の成分濃度を検知管により測定します。
b) ガスクロマトグラフ法
①500ml三角フラスコに試験片(50cm2又は、0.5g)を入れ、規定の初発濃度となるよう臭気成分のエタノール溶液を滴下し、封をします。
②2時間後シリンジによりサンプリングし、ガスクロマトグラフ(GC)測定を行います。
③検知管法又はガスクロマトグラフ法によって2時間後の空試験濃度(a)と2時間後の試料試験濃度(b)を測定し、下記の式に従い減少率(%)を算出します。
減少率(%)={(a-b)/a }×100

【初発濃度及び合格基準】

臭気成分

アンモニア

酢酸

硫化水素

メチル

メルカプタン

アセト

アルデヒド

初発濃度(ppm

100

30

4

8

14

合格基準減少率(%)

70以上

(80以上)

-

(70以上)

70以上

70以上

70以上

臭気成分

ピリジン

トリメチル

アミン

イソ吉草酸

ノネナール

インドール

初発濃度(ppm

12

28

38

14

33

合格基準

減少率(%)

70以上

70以上

85以上

(95以上)

75以上

(90以上)

70以上

赤枠の臭気成分はガスクロマトグラフ法で実施。
(   )内の基準を満たす場合、官能試験を省略することができる。
※酢酸については、官能試験省略の基準のみ。

②官能試験

①500ml三角フラスコに試験片(5×20cm(100cm2)又は、1.0g)を入れます。
②臭気強度3.5相当の濃度となるように臭気成分を入れます。
③2時間後フラスコ内の雰囲気臭を基準臭気(臭気強度2.0相当)と比較し、判定します。

【評価基準】
6人中5名以上のスメラーが、試験後の臭気が基準臭気と同等又はそれ以下であると判定すること。

【官能試験の様子】
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【消臭加工マーク例(汗臭)】

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消臭加工

(繊維が臭気成分と触れることにより、

不快臭を減少させます。)

臭気カテゴリー : 汗臭

認証番号 ○○○○○

一般社団法人繊維評価技術協議会

剤名 : 大分類(中又は小分類)

社名及び/又は商標

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