財団法人 日本紡績検査協会

 
 
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2011.12.01作成
  ■吸汗速乾試験方法■
   
  吸汗速乾とは
  吸汗速乾とは、かいた汗を生地がすばやく吸収し、しかもすぐ乾くという機能です。

繊維の種類によって、汗や水の吸いやすさや、乾くスピードは異なります。
  ▼綿などのセルロース系繊維でできた生地は吸水性が優れていますが、
   乾燥するには時間がかかってしまいます。
  ▼ポリエステルなどの合成繊維でできた生地は、一般的に水をはじく性質を持っており、
   吸水しにくいですが、その分非常に乾きやすい性質を持っています。

合成繊維は繊維を作る際に様々な特殊加工ができます。本来吸水性の乏しい合成繊維に対して、
乾きやすい性質はそのままに、吸水性を持たせた加工が、「吸汗速乾」の基本加工です。

   
 
--------------  吸汗速乾加工の方法  --------------
  本来、吸水性が乏しく速乾性を持つ合成繊維に、以下の様な様々な加工を施し、
細い管や隙間を水が吸い上がる現象 毛細管現象を利用して吸水性を与えます。

@ 親水化
繊維表面の改質や親水剤を付与することにより、親水性を向上させる。
 
   
A 極細化
繊維をより細くすることにより、
小さな隙間を作って毛細管現象を引き起こします。
マイクロファイバーと呼ばれています。
   
B 中空多孔化
繊維の中心部を空洞化し、周囲にも孔(あな)を空けることで水の通り道を作り、毛細管現象を引き起こします。
   
C 異形断面化
繊維の断面をY字型や波型の様に変形させ、側面に水の通る溝を作り、小さな隙間を作って毛細管現象を引き起こします。
Y字型断面
波型断面
     
D 多繊維複合
1本の糸の中で、綿繊維とポリエステル繊維を組み合わせる事で、綿の吸水性とポリエステルの速乾性を持たせた複合糸にします。
   
E 生地の多層構造化
肌側に太い糸、外側に細い糸を使って2層〜3層の多層構造を持った生地を作ります。
より狭い隙間に水が流れようとする毛細管現象を利用して、汗を吸収・拡散させます。
 
   
 
吸汗速乾 試験方法
 

■蒸散性(II)試験(ボーケン法)

  試験片(直径約9cm)とシャーレの質量を予め測定する。シャーレに水0.1mlを滴下し、その上に試験片を載せ、質量を測定する。
標準状態(20℃,65%RH)下に放置し、所定時間ごとの質量を変化から求めた蒸散率で評価する。
 
 
自動測定装置
電子天秤
  <試験結果例>
   
  <評価の目安>
試験開始後20分の蒸散率が、織物で50%以上、ニットで40%以上(スポーツ用途)
   
   
 
■米国AATCCと中国GB/Tの試験規格にも採用されている試験装置
MMT(Moisture Management Tester)による試験開始!!
  MMT(Moisture Management Tester)
滴下された水分が素材生地表面を拡散していく様子をリアルタイムで電気的に検出することによって、吸水性と速乾性を同時に測定することが出来る装置です。
   
  <試験方法>
   1. 装置の上下に設置された電極に素材を挟み込み、浸水面(肌側)に試験水を滴下します。
 2. 浸水面で拡散が始まると同時に浸透面(外側)への浸透も起こり、浸透面の拡散も進みます。
 3. この水分の移動状況(拡散・浸透)を電気的にモニタリングし、吸汗速乾性を評価します。
 
   
  生地の吸水速乾性技術基準(GB/T21655.2 - 2009より引用)
 
   
  <評価の目安>
   速乾性が良好な場合
 
   
   速乾性は不良、汗発散性は良好な場合
 
   
 
吸水性 試験方法
  ■滴下法(JIS L 1907)
  試料に滴下した水が吸収され、表面の鏡面反射が無くなるまでの時間(秒:s)を測定する方法。
   
  <評価の目安> 10s以下
   
   
  ■バイレック法 (JIS L 1907)
  短冊状に切った試料下端を10分間水につけ、毛細管現象による水の吸い上げ高さ(mm)を評価する方法。
 
 
滴下法
 
バイレック法
  <評価の目安> 80mm以上
   
 
速乾性 試験方法
  ■拡散性残留水分率
  標準状態 (20℃,65%RH)下で試料に水を0.6ml滴下し、残留水分率を経時的に測定する。
 
 
 
自動測定装置
 
試料セット状態
   
  <試験結果例>

   
  ■■試験方法に関するお問い合わせは■■
近畿事業所  権野 弘久
〒540-0005 大阪市中央区上町1-18-15
TEL 06-6762-5887
FAX 06-6762-8588
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