ボーケンは、衣料品、雑貨、日用品に至るまで、幅広い分野の
品質評価試験を実施するグローバル総合試験機関です。

学びたい・知りたい

TOP > 学びたい・知りたい > 繊維の知識 > ポリウレタンについて

公開日:2015.07.11/更新日:2017.08.18

ポリウレタンについて

ポリウレタンは、アメリカの一般名称では「スパンデックス」と呼ばれているが、日本の家庭用品品質表示法では「ポリウレタン」の用語を用いる。製造原料や製造方法により様々なタイプが存在する。最大の特徴は、ハードセグメントおよびソフトセグメントの混在に由来する、ゴムのような伸び縮みをする繊維である。

製造方法

ポリウレタンは、乾式紡糸及び湿式紡糸のどちらかで製造される。主原料は種々のイソシアネートあるいはジイソシアネートであり、アルコールと反応してウレタンを形成する。これに鎖延長剤(ヒドラジン、エチレンジアミン等)を添加してポリウレタンフィラメントが完成する。

特 徴

1.天然(合成)ゴムと異なり、細デニールの糸を製造できる。
2.引っ張ると元の長さの5~7倍にまで伸び、元へ戻る場合もゴムとは異なり、緩やかに縮む。
3.ゴムに比べて紫外線や熱には強い。
4.あらゆる染色が可能であるが、湿熱状態で放置すると、色落ちや他繊維に対する移染や色泣き
等の原因になることがある。
5.塩素に触れると黄変や繊維の脆化を引き起こす。

用 途

水着やブラジャー、ガードルなどのファンデーション類、パンティストッキング、サポーター等のインナー用途から、主によこ糸に使用されて、ストレッチパンツやジャケット等にも幅広く用いられている。
ポリウレタンの顕微鏡写真について
側面断面
トップへ

関連記事

  • ● ポリプロピレンについて
    (記事一部抜粋)
      ポリプロピレンは、日本では1960年に製造技術が導入され、生産を開始している。出現当時は「夢の繊維」「最後の合繊」など話題になった。今までほとんど顧みることのなかった石油の廃ガスから製造され、水に浮...
  • ● 再生繊維(レーヨン、ポリノジック、キュプラ)について
    (記事一部抜粋)
     再生繊維について 木材中のセルロースを取り出し、これを化学処理により一度溶解し、再び元のセルロースに作り直して繊維にしたものを再生繊維といいます。 なぜ「再生繊維」と呼ぶの? 原料は天然に存在する高分...
  • ● 黄麻(ジュート)、洋麻(ケナフ)、カポックについて
    (記事一部抜粋)
     黄麻(ジュート)について ジュートは田麻科(しなのきか)に属する一年草の植物。代表的な品種としてホワイトジュートとトッサージュートがある。 原産地 中国と言われ、1795年にロックスバーグ氏によってイ...