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公開日:2012.05.22/更新日:2019.01.18

【化学分析】重金属の溶出試験(EN71-Part3)

目的

重金属の溶出試験とは、さまざまな素材の玩具・おもちゃを対象とし、人体に有害な重金属の溶出量を測定する試験です。
現在、子供が使用する玩具等から溶出する重金属の影響が話題になっています。ヨーロッパでは、玩具の安全性に関する「欧州規格 EN71」において、第3部「特定元素の移行」に金属類の経口摂取について定められています。

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「欧州規格 EN 71-3」について

対象製品

この規定には、「14歳未満の小児用として設計された玩具のうち、なめたり呑み込んだりする可能性のある部品」が適用されます。公共利用を意図した遊具やおもちゃの内燃機関式自動車などは適用されません。

対象材料

対象材料として、繊維・塗料・紙・ガラス・セラミック・金属など多岐にわたっています。

対象金属元素

対象金属元素としては、アルミニウム(Al)・アンチモン(Sb)・ヒ素(As)・バリウム(Ba)・ホウ素(B)・カドミウム(Cd)・クロム(Cr)・コバルト(Co)・銅(Cu)・鉛(Pb)・マンガン(Mn)・水銀(Hg)・ニッケル(Ni)・セレン(Se)・ストロンチウム(Sr)・スズ(Sn)・亜鉛(Zn)の17成分がありります。さらにクロムは、三価クロム(クロム(Ⅲ))、六価クロム(クロム(Ⅵ))に、スズはスズと有機スズに分類され、合計19種類の物質について溶出量の限度値が定められています。

【試験方法】

「欧州規格 EN 71 第3部 特定元素の移行」に基づき試験を実施します。
1. 検査は 1 色、1 素材ごとに行います。提出された試料について、規定された濃度溶液により、溶出試験を実施します。
2. まず、17 元素の分析をICP発光分光分析装置等により行い、溶出量を測定します。
3. ここで基準を超えるスズ、クロムが検出された場合、それぞれ形態別分析(三価クロム/六価クロム及び有機スズ)を実施します。

基準値

玩具材料の最大移行元素 (mg/kg)

元素 区分Ⅰ 区分Ⅱ 区分Ⅲ
アルミニウム 5625 1406 70000
アンチモン 45 11.3 560
ヒ素 3.8 0.9 47
バリウム 1500 375 18750
ホウ素 1200 300 15000
カドミウム 1.3 0.3 17
三価クロム 37.5 9.4 460
六価クロム 0.02 0.005 0.2
コバルト 10.5 2.6 130
622.5 156 7700
13.5 3.4 160
マンガン 1200 300 15000
水銀 7.5 1.9 94
ニッケル 75 18.8 930
セレン 37.5 9.4 460
ストロンチウム 4500 1125 56000
スズ 15000 3750 180000
有機スズ 0.9 0.2 12
亜鉛 3750 938 46000

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