業務案内 画像解析を用いた生地のシワの評価試験 2019/4/1 画像解析を用いた生地のシワの評価試験について 防シワ加工製品の性能を評価する新しい方法として、機器測定(画像解析)によるシワの評価試験を開始いたします。この試験方法は、東京家政大学 家政学部 森俊夫教授と共同研究いたしました。従来の目視判定方法とは異なり、機器を用いて測定することによって、より客観的に評価することができるようになりました。さらに、従来の級数判定ではなく「シワカット指数」という新しい評価指数を用いることで、シワを防ぐ性能をイメージしやすくしました。 目視判定と機器測定の違い 従来の目視判定【JIS, AATCC, ISO等】生地画像例機器測定【ボーケン法】洗濯後の試験片と6種類の立体レプリカ(シワ見本)を目視で比較して1~5級までの等級付けを行う。▶主観的な判定でばらつきが大きい。▶級数結果で性能がわかりにくい。洗濯前後の試験片をスキャンし、画像解析(画像の明度からシワの程度を数値化)し、シワカット指数を算出。▶どこで誰が解析しても同じ結果!▶「シワカット指数」表示で性能がイメージしやすい! 機器測定によるシワの評価試験方法の概要 洗濯前後の試験片をスキャナーで画像化し、その画像の明度分布から特徴量を求め、シワカット指数を算出します。洗濯前後の画像を用いることによって、洗濯で生じたシワのみを評価することができます。 試験対象 シャツ生地(織物、淡色に限る。) ※シャツ製品は参考値とします。ただし、仕様・デザインによっては試験可能なものもあります。 ※色柄は問いません。ニット生地及びニット製品は対象外。 試験片 40cm角 3枚分 ※製品の場合は3枚 評価の目安 JIS L 1930 C4M 吊干し 10回後の場合 シワカット指数 66以上 (W&W 3.2級相当) 関連トピック No. 192 画像解析を用いた生地のシワの評価試験を開始しました! – 一般財団法人ボーケン品質評価機構 (boken.or.jp)