トピック No477_汗をかいたときの「不快感」数値化しませんか?―肌離れに関する試験のご紹介!― 2025/11/10 夏、汗をかいたときの「シャツが肌にはりつく…」「動くたびにまとわりついて不快だなぁ」「汗でべとつく…」などといった不快感。着心地の評価はモニター試験だけ?いえ!そんなことはありません。生地の肌離れ性を客観的に数値化できる試験のご紹介です。本試験はボーケンガーメンテック株式会社にて実施します。 肌離れ性試験項目 CASE1 動きは少なく、汗をかいた時不快感:べとつき、まとわりつき⇒密着性へCASE2 動きが多く、汗をかいた時不快感:まとわりつきによる動きにくさ⇒湿潤摩擦抵抗力へCASE3 汗をかいて衣服が濡れた時不快感:べとつき、まとわりつき⇒接触水分移行性へ CASE1 密着性 じんわりと汗で濡れた生地を想定した試験。試料5cm×5cm 3枚比較例:未加工品・加工品試験方法KES圧縮試験機を使用し、「①試料に0.1ml滴下 → ②加圧→ ③除圧」を密着力が計測できるまで繰り返す試験結果密着力(gf)評価の目安密着力(gf)が低い方がべとつきにくい、肌離れが良い※比較試験推奨 CASE2 湿潤摩擦抵抗力 汗で濡れた生地が肌にまとわりつく、べとつくことを想定した試験。試料5cm×30cm タテヨコ各2枚比較例:未加工品・加工品試験条件それぞれ乾燥状態、湿潤状態で測定試験方法片端に30gの錘をつけた試料を、腕・足・背中を想定した金属ドラムに沿わせ、ドラムを回転させたときの摩擦抵抗力を測定試験結果乾燥時と湿潤時の差(gf)評価の目安乾燥時と湿潤時の差(gf)が小さい方がべとつきにくい※比較試験推奨 ドライ感素材綿100% 乾燥時42.2gf46.2gf 湿潤時42.6gf56.8gf結果{ 乾と湿の差0.4gf10.6gf CASE3 接触水分移行性 生地が吸った汗を肌へ戻してしまう現象(濡れ戻り)を想定した試験。試料5cm×5cm 3枚比較例:未加工品・加工品試験方法試料に水を0.2ml滴下し、ろ紙と荷重を載せ、ろ紙に移った水分量を測定試験結果水分移行率(%)=ろ紙が吸水した水分量 / 滴下量0.2ml×100評価の目安水分移行率(%)が少ない方が、汗が生地から肌へ濡れ戻りしにくい※比較試験推奨 ボーケンガーメンテック株式会社HPはこちら PDF記事 PDF記事はこちら 関連記事 吸放湿性汗じみ防止(軽減)加工の評価方法を紹介します! お問い合わせ 一般財団法人ボーケン品質評価機構・東京機能性試験センター TEL:03-5669-1415 ・大阪機能性試験センター TEL:06-6577-0157こちらのお問合せフォームよりご連絡ください。ボーケンガーメンテック株式会社・東京テレコム試験センター TEL:03-6426-0720・大阪貝塚試験センター TEL:072-437-0055