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吸放湿性

目的

生地がどれだけ湿気を吸収しやすいか、また吸収した湿気をどれだけ放散しやすいかを評価するために行う試験です。人体から出る汗や湿気は、ムレやベトツキ等の不快感の原因となります。衣服内の湿気を素早く吸収し外側へ放散する機能は、着用時の快適性につながります。

 

試験方法

吸放湿性試験(ボーケン規格BQE A 034)
10cm×10cmの試験片を初期条件ボックス(25℃,40%RH)内で調湿後、吸湿ボックス(25℃,80%RH)に移動し吸湿を開始します。平衡に達すると初期条件ボックスに試験片が再移動して放湿を開始し、平衡に達すると測定終了です。加工品と未加工品を同時に測定し、吸湿量、吸湿率、吸湿速度を比較します。

【有意差の目安】

 ①吸湿量:加工試料吸湿量/ 未加工試料吸湿量 ≧ 1.08 

 ②吸湿率:加工試料吸湿率/ 未加工試料吸湿率 ≧ 1.08

    かつ、加工試料吸湿率-未加工試料吸湿率 ≧ 0.5

 1分経過の単位面積当たり吸湿速度:

       加工試料吸湿速度/ 未加工試料吸湿速度 ≧ 1.08

 5分経過の単位重量当たり放湿速度:

       加工試料放湿速度/ 未加工試料放湿速度 ≧ 1.08

【自動測定装置】

moisture_control.1.jpg

【試験結果例】

moisture_control.2.jpg