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No487_より良いものづくりのために 染色・プリントの事故事例 -反応染料の加水分解による色泣き-

ものづくりにおいて染色やプリントには多くの手法や工程があり、注意すべきポイントもさまざまです。本シリーズでは、染色やプリントに関するトラブル事例をご紹介していきます。

現象

購入後、保管し、着用前に洗濯したところ、 赤いプリントの水玉部分から色がにじみ出た。

原因

プリントに使用されている反応染料が加水分解した ため、洗濯時の水分により、色泣きが発生した。

対策

  • 耐加水分解性の良好な反応染料の選定及び使用
  • 使用染料に応じたフィックス剤(湿潤堅ろう度向上剤)の選定及び使用
  • 色泣き試験や加水分解加速処理後の色泣き試験等、事前試験による生地の性能チェック(配色使いの場合など)
  • 高温高湿の環境下での保管は避ける。

反応染料における色なき事故の2大要因

①染色後のソーピング不足
 繊維上に未固着染料が残存する
  ↓
 色泣き試験で綿白布に汚染が生じる
  ↓
 ソーピング後は改善

②染料が加水分解され汚染
 大気の水分によって繊維⇔染料間の化学結合が分解(加水分解)される
  ↓
 ソーピングをしても改善されない

〈ポイント〉
①は湿潤堅牢度(水・汗・色泣き試験等)で事前に予知することが可能だが、 ②は加水分解を想定した事前確認を実施しない限り、予知することが難しい。

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過去の記事

・No425【分散染料の移行昇華】はこちら
・No434【フロッキーの脱落】はこちら
・No440【箔の剥がれ】はこちら
・No443【剥離】はこちら
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・No466【イサチン黄変】はこちら
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