トピック No487_より良いものづくりのために 染色・プリントの事故事例 -反応染料の加水分解による色泣き- 2026/3/17 ものづくりにおいて染色やプリントには多くの手法や工程があり、注意すべきポイントもさまざまです。本シリーズでは、染色やプリントに関するトラブル事例をご紹介していきます。 現象 購入後、保管し、着用前に洗濯したところ、 赤いプリントの水玉部分から色がにじみ出た。 原因 プリントに使用されている反応染料が加水分解した ため、洗濯時の水分により、色泣きが発生した。 対策 耐加水分解性の良好な反応染料の選定及び使用使用染料に応じたフィックス剤(湿潤堅ろう度向上剤)の選定及び使用色泣き試験や加水分解加速処理後の色泣き試験等、事前試験による生地の性能チェック(配色使いの場合など)高温高湿の環境下での保管は避ける。 反応染料における色なき事故の2大要因 ①染色後のソーピング不足 繊維上に未固着染料が残存する ↓ 色泣き試験で綿白布に汚染が生じる ↓ ソーピング後は改善②染料が加水分解され汚染 大気の水分によって繊維⇔染料間の化学結合が分解(加水分解)される ↓ ソーピングをしても改善されない〈ポイント〉①は湿潤堅牢度(水・汗・色泣き試験等)で事前に予知することが可能だが、 ②は加水分解を想定した事前確認を実施しない限り、予知することが難しい。 PDF記事 PDF記事はこちら 過去の記事 ・No425【分散染料の移行昇華】はこちら・No434【フロッキーの脱落】はこちら・No440【箔の剥がれ】はこちら・No443【剥離】はこちら・No449【融着】はこちら・No454【色なき】はこちら・No458【汗耐光】はこちら・No466【イサチン黄変】はこちら・No468【漂白】はこちら・No471【耐光】はこちら・No475【水道水】はこちら・No479【移染】はこちら・No481【金属成分による変色】はこちら・No483【摩擦】はこちら・No486【ガス変色】はこちら お問い合わせ 名古屋試験センターTEL:052-231-0861(担当:尾池)こちらのお問合せフォームよりご連絡ください。