CLOSE

法律・表示等の知識を学ぶ

食事用、食卓用又は台所用の器具:台所用容器等

定義

■ 型成形(加熱し、型の形にかたちづくる)された合成樹脂製のもの。
■ ごみ容器その他の蓋付容器、洗いおけ、冷蔵庫用水筒、飲料用シール容器及び保冷剤を使用した容器等。椀、皿、コップ、食品用シール容器、弁当箱、ざる、箸立て、パンケース等の容量表示を必要としない容器を除く。

原料として使用する合成樹脂の種類

・ 『原料樹脂の種類と原料樹脂の種類を示す用語』ページの表に掲げる原料樹脂の種類に応じ、それぞれ同表の種類を示す用語を用いて表示する。
・ 2種類以上の原料樹脂を使用している場合は、その混入割合の大きいものから順次原料樹脂の種類を示す用語を列記する。
・ 2つ以上の部分に異なる種類の原料樹脂を使用している場合には、使用部分をわかりやすく示して当該使用部分ごとの原料樹脂の種類を示す用語を用いて表示する。
・ 樹脂と布等とを積層して成形した製品については、原料樹脂の種類を示す用語の次に括弧書きで積層加工である旨付記する。
・ 使用温度では加硫ゴムと同様の性質を持つが、高温では熱可塑性樹脂と同様に成形又は再成形することができるポリマー又はポリマーブレンドからなる熱可塑性エラストマーを使用した食事用、食卓用又は台所用の器具にあっては、原料樹脂の種類を示す用語の次に「熱可塑性エラストマー」と表示する。

耐熱温度

・ 次の表に定める試験により測定した温度を表示する。
・ 本体、ふた等2つ以上の部分に異なる種類の原料樹脂を使用している場合は、それぞれの部分を示す用語に、部分の耐熱温度を併記して表示する。

試験方法 耐熱温度の試験は、JIS S2029(プラスチック製食器類)の7.4に掲げる耐熱性の試験を用いることとし、50度を起点として10度おきに行う。
ただし、原料樹脂の種類に応じ、各々の原料樹脂の特性その他蓄積された知識、技術及び経験を勘案し、耐熱温度を合理的に推定できるときは、当該推定により相応と認められる温度を起点とすることができる。
なお、恒温槽の中に収容できない大型の合成樹脂加工品については、当該合成樹脂加工品の一部を切削して試験を行うことができる。
耐熱温度 耐熱温度は、次の算式により算出した温度とする。 耐熱温度=前号の試験により機能の異常又は著しい変形が生じた温度 – 10度

耐冷温度

・ 次の表に定める試験により測定した温度を表示する。

試験方法 耐冷温度の試験は、一定温度に定めた低温槽の中に合成樹脂加工品を入れて、1時間保持したのち、これを取り出し、そのまま2時間放置したときに機能の異常または著しい変形が生じているか否かを観察することとし、この試験をマイナス10度を起点として10度おきに行う(水を入れて冷蔵庫の中で使用する容器にあっては、常温の水を容器の約80%入れておく。)。
この場合において、低温槽の中に収容できない大型の合成樹脂加工品については、当該合成樹脂加工品の一部を切削して試験を行うことができる。
耐冷温度 耐冷温度は、次の算式により算出した温度とする。
耐冷温度 = 前号の試験により機能の異常または著しい変形が生じた温度+10度

容量

容量が1リットル以上の場合はリットル単位で、1リットル未満の場合はミリリットル単位で表示する(許容範囲は、表示値の+10%以内~-4%以内。冷蔵庫用水筒の場合、誤差の許容範囲は±5%以内)。

取扱い上の注意

・ 火のそばに置かない旨。
・ レモン等柑きつ類の皮に含まれるテルペン又は油脂によって変質することがある旨(スチロール樹脂製のものに限る)。
・ 冷凍庫に入れて使用すると破裂するおそれがある旨(冷凍庫用に耐冷設計されていないものに限る)。
・ 冷凍する際に注意すべき事項(保冷剤を使用した容器に限る)。
・ 電子レンジ用として使用できないものは電子レンジで使用できない旨、電子レンジで使用できるものはその使用形態や内容物に応じて注意すべき事項

表示者名等の付記

表示した者の「氏名又は名称」及び「住所又は電話番号」を付記する。

表示方法等

合成樹脂加工品ごとに、消費者の見やすい箇所にわかりやすく記載する。(本体刻印、本体印刷、ラベルの貼り付け、下げ札、包装ビニール等)
※ただし、取扱い上の注意については、本体から容易に離れない方法で行う(本体刻印、本体印刷、ラベルの貼り付け等)。
なお、表示することができる平面が50平方㎠未満の場合であって、全ての表示事項を表示できないときは、容量及び取扱い上の注意を省略して表示することができる。

表示例

daidokoroyoukigu_hyoujinotisiki.jpg