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繰返し圧縮残留ひずみ(JIS K 6400-4)

概要

ウレタンフォームマットレス(ウレタンフォームの最大厚さが50mm以上のもの)は、家庭用品品質表示法の雑貨工業品品質表示規程において、「復元率」を表示することが義務付けられています。復元率とは、ヘタリを評価するための指標であり、耐久性を示す重要な数値とされています。ウレタンフォームはマットレスやソファ、クッション等、様々な用途で使用されていますが、長期にわたり使用しているとヘタリが発生してきます。耐久性が高く、長く使えるものを選びたいと考える消費者にとって、復元率は品質を示す重要な判断基準となります。
また、厚さ低下率および硬さ低下率も耐久性やヘタリにくさの基準となります。適切な試験方法に基づいて評価することで品質や性能を確保することができます。

JIS K 6400-4 繰返し圧縮残留ひずみ

繰返し圧縮残留ひずみ試験はJIS K 6400-4に規定する試験法であり、A法(定荷重法)とB法(定変位法)の2種類があります。家庭用品品質表示法における「復元率」は、B法(定変位法)を用いて算出した数値(%)を表示することが義務付けられています。

試験方法

A法(定荷重法)

試験片より小さな範囲を一定の力で繰返し圧縮することによって発生する、厚さ低下率、硬さ低下量、硬さ低下率の値を求めたい場合に実施します。

▪試料サイズ
380mm×380mm(厚さ50mm)のものを3個
※但し厚さの薄いものは重ねて試験を行います。最終製品については、受渡当事者間で合意された方法によって試験を行います。

▪測定方法
①ウレタンフォーム硬さ(JIS K 6400-2 A法)によって、初めの厚さ及び初めの硬さを測定します。
②試験片の中央に加圧子(直径250mm)で加圧できるように設置し、毎分70±5回の速さで 
 試験片に750Nの力がかかるようにし、80000回繰返し圧縮を行います。
③圧縮後10分間放置し、JIS K 6400-2 A法によって上記①と同じ箇所の厚さ及び硬さを測定し
 ます。

イメージ図
試験の様子

▪計算
厚さ低下率、硬さ低下量、硬さ低下率は、3個の試験片についてそれぞれ算出し、得られた数値の中央値を結果とします。

・厚さ低下率(%)=(初めの試験片厚さ―試験後の試験片厚さ)÷初めの試験片厚さ×100
・硬さ低下量(N)=初めの硬さ―試験後の硬
・硬さ低下率(%)=(初めの硬さ―試験後の硬さ)÷初めの硬さ

B法(定変位法)

試験片全体を、厚さの50%まで連続80000回繰返し圧縮することによって発生する、厚さの低下率を求めたい場合に実施します。

▪試験サイズ
50mm以上×50mm以上(厚さ20mm以上)の直方体のものを3個

▪測定方法
①試験片の中央部の厚さを、変形を与えない状態で測定し、小孔をあけた台の上に置きます。
②毎分60回の速さで試験片の厚さの50%まで連続80000回繰返し圧縮します。
③試験片を取り出し30分間放置後、上記①と同じ箇所の厚さを測定します。

イメージ図
試験の様子

▪計算
3個の試験片についてそれぞれ算出し、中央値を結果とします。

厚さ低下率(%)=(初めの試験片厚さ-試験後の試験片厚さ)÷初めの試験片の厚さ×100

▪表示方法
家庭用品品質表示法における「復元率」は測定により得た数値(厚さ低下率)を、100から差し引いた残りの数値以下の数値(%)で表示します。製品のバラツキや測定誤差を考慮して「実際の測定値以下の数値」で表示することとなっています。

例)厚さ低下率:2.5%
  復元率:100-厚さ低下率(2.5)=97.5%
  実際の復元率の表示例  〇「復元率97%」
              ×「復元率95%以上」

繰返し圧縮残留ひずみ試験は耐久性を確認するための試験ですが、ウレタンフォームの品質試験には他にもいくつかの種類があり、「密度」や「硬さ」「反発弾性」の試験も挙げられます。
どの試験を実施すべきか等でお悩みの際には、お気軽にお問合せください。

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