トピック No474_【シリーズ編】報告書を読み解く~その試験結果どういう意味~ 2025/10/10 衣服等を着用していると、体の動きによって生地が引っ張られます。強い力が加わったときに、製品によっては生地が破れてしまうことがあります。破裂試験は、生地の垂直方向にどれくらいの力で破れるか(生地に穴が開くか)を評価します。通常は編物(ニット)で実施する試験です。 一般的な目安 一般的な目安に達していないと、着用中に、ひじやひざなど、局所的に強い力が加わった際に、生地が破れてしまう恐れがあります。 厚地400kPa 以上薄地・ベビー用品など300kPa 以上 kPa(キロパスカル)とは? kPa は「圧力の単位」です。100kPaが、1㎠の大きさに1kgの圧力がかかることを意味します。100kPa ≒1㎏/㎠ と覚えておくと分かりやすいです。破裂強度300kPaの場合、1cm2の面積に約3.0kgfの力がかかっていることを示します。報告書の内容に関する疑問があれば、お気軽にご相談ください。 PDF記事 PDF記事はこちら 関連記事 過去の記事【①染色堅牢度試験の判定について】はこちら【②耐光試験の判定】はこちら【③洗濯堅ろう度試験の判定】はこちら【④汗試験・水試験の判定】はこちら【⑤摩擦試験の判定】はこちら【⑥異色濃淡の考え方】はこちら【⑦色泣き(ブリード)試験の判定】はこちら【⑧混用率試験について】はこちら【⑨引張強さについて】はこちら【⑩引裂試験について】はこちら お問い合わせ 東京試験センターTEL:03-5669-1380(担当:桑久保、小林、中尾、中井)こちらのお問合せフォームよりご連絡ください。