携帯用クーラーボックスの保冷試験(JIS S 2048) 2026/1/15 目的 プラスチック製携帯用クーラーボックスは、魚釣りなどのレジャーやアウトドア、冷蔵品の運搬などに使用されています。ボックスの周囲に断熱材が張りめぐらされているため、氷や保冷剤を中に入れることで内部の温度を低温状態に保ち、保冷することができます。しかし、実際にクーラーボックスにどの程度の保冷性能があるのか、見た目では判断することができません。クーラーボックスの性能を評価する方法の一つに、JIS S 2048 携帯用クーラーボックスの保冷試験があります。※規格対象:容量35L以下の携帯用クーラーボックス 試験方法 保冷試験 【試験準備(クーラーボックスの容量測定)】クーラーボックスの中箱などの付属品を取り除き、その中に常温の水を満水になるまで注水して質量を測定します。水の質量1gあたり1mlと換算して容量を算出します。(満水とは、合成繊維フィラメント糸の両端におもりを付け、クーラーボックスの上縁の両端に張ったとき糸に水が触れる状態とします。) 満水状態 合成繊維フィラメント糸 【試験】クーラーボックスに氷水を容量の80%以上入れ、15分間以上経過後、氷を取り除き、1~4℃の水が容量の80%になるように調整します。ふたを固定具で締めて温度(T1)を測定後、直ちに40℃±2℃に調整された恒温乾燥機に入れ8時間後の温度(T2)を測定し、T1とT2との差を求めます。この操作を2回繰り返して、その平均値を求めます。 温度測定 恒温乾燥機(庫内) 1~4℃の水を容量80%まで満たします。 庫内40℃±2℃に調整した乾燥機に8時間入れます。 JIS S 2048において要求される保冷性能 ※クーラーボックス容量35L以下に限定クーラーボックス容量T1とT2の温度差16L未満15℃以下16L以上35L以下13℃以下温度測定による試験の他、クーラーボックスに入れた氷の溶け残り量から保冷性能を確認する試験方法もあります。この方法は、JIS S 2048の付属書(参考)に「簡便法による保冷試験方法」として記載されています。 簡便法による保冷試験方法 ※容量35L以下のプラスチック製携帯用クーラーボックスに限る(基準値や合格値が規定されていないため、お客様と相談し対応いたします)本体容量の約25%に相当する氷の質量(M1)を測定し、クーラーボックスに測定した氷を入れふたをします。40℃±2℃に調整された恒温乾燥機の中にクーラーボックスを入れます。8時間後にクーラーボックスを取り出して、氷の質量(M2)を測定し、氷の残存率を求めます。氷の残存率(R)は、次の式を用いて算出します。R=M2/M1×100(%)操作は、2回繰り返して、その平均値を求めます。 関連試験 携帯用クーラーボックス以外のアイテムの保冷・保温試験をご紹介いたします。 バッグの保冷試験・保温試験 JIS S 2006 まほうびん 保温効力・保冷効力試験 関連記事 バッグの保冷性・保温性No317_まほうびんの性能評価試験のご紹介 お問合せ 上記試験に関するお問い合わせフォームはこちら 東京生活用品試験センター〒135-0001 東京都江東区毛利1丁目12番1号TEL:03-5669-1382 大阪生活用品試験センター〒552-0021 大阪市港区築港1丁目6番24号TEL:06-6577-0124