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洗濯時のファイバー脱落率(試験受付)

近年、海洋プラスチック問題が深刻化しています。繊維製品については製造時や家庭洗濯時などにマイクロファイバー(ファイバーフラグメント:繊維片)を水環境中に放出しており、マイクロファイバー放出削減に向けた製品設計が求められます。ボーケンでは『The Microfibre Consortium(TMC)法』及び『AATCC 212』に規定された洗濯時のファイバー脱落率について、試験受託しております。

The Microfibre Consortium(TMC)について

The Microfibre Consortium(TMC)は、繊維製品のマイクロプラスチックファイバー問題解消に取り組む国際NPOであり、2021年9月にMicrofibre 2030 Commitmentを発表しました。Microfibre 2030 Commitmentは繊維製品から自然環境に与えるマイクロファイバーの影響ゼロを目指す国際的な取り組みです。具体的にはマイクロファイバー脱落率の基準値設定、プラットフォームでの試験・調査結果の共有などを行い、マイクロファイバーの環境への放出管理に貢献します。また、2030年には250社が加盟し、その加盟企業の80%がマイクロファイバー脱落率の基準値を採用し、業界全体での環境負荷削減を目指します。

出典:https://www.microfibreconsortium.com/roadmap

The Microfibre Consortium(TMC)の試験方法(概要)

家庭洗濯などを想定して、繊維製品のマイクロファイバー(繊維片)の脱落率を測定します。初めに、試験片及びフィルターを乾燥機内に入れ、乾燥重量を記録します。次に、洗濯試験機の試験瓶に蒸留水(又はイオン交換水)、ステンレス鋼球を入れ予熱した後、試験片を投入して、規定の温度・時間で処理します。その後、試験液及びすすぎ液をフィルターでろ過し、フィルター(脱落繊維付き)を乾燥機内に入れ、乾燥重量を記録します。最後に、洗濯処理前後のフィルター、試験片の乾燥重量を用いて、マイクロファイバーの脱落率(質量%)を計算します。

お問い合わせ先

大阪認証・分析センター  TEL:06-6577-0031