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花粉通過性

目的

花粉対策マスクに用いられる素材の、花粉の通過性を評価するために行う試験です。のどや鼻への花粉の進入を防ぐ効果をアップさせたマスクには、静電フィルターや活性炭繊維フィルターなどを用いた製品があり、様々な種類のマスクが販売されています。ボーケンでは、実際にスギ花粉を使用して試験を行っています。

 

試験方法

花粉通過性試験(ボーケン規格BQE A 030)
ガラス製のホルダー(直径約2cm)に、ガラスフィルターと花粉を通さない黒色のろ紙をセットし、その上に試験片をのせます。スギ花粉(0.05g)を試験片の表面に均一に付着させ、吸引ポンプで12L/minの流量(安静時における呼吸の平均吸気流量)で1分間吸引します。吸引前の付着花粉重量(a)と吸引前のろ紙の重量(b)と吸引後のろ紙の重量(c)を測定し、下記の式に従い花粉通過率(%)を算出します。


花粉通過率(%)={(c-b)/a }×100

吸引後のろ紙の外観をデジタルカメラまたはマイクロスコープで撮影します。

【評価の目安】
花粉対策のマスク素材としては、少なくとも花粉通過率が1%以下であることが望ましい。
(基準値は各社基準により異なります。)

【花粉通過性試験装置】

pollen_permeability.1.jpg

【試験結果例】

pollen_permeability.2.jpg

試料A

試料B

pollen_permeability.3.jpg

pollen_permeability.4.jpg