まほうびんの性能評価試験
目的
優れた保温・保冷効力のあるまほうびんは、レジャーでの使用はもちろん、学校や職場で多く使用されています。また、温度を保つためにエネルギーを消費せず、繰り返し使用できるため、サステナブルの観点からも注目を集めています。
まほうびんは、家庭用品品質表示法により保温効力(ステンレス製まほうびんで保冷専用のものは保冷効力)の温度を示す必要があります。消費者にとって、まほうびんの保温・保冷効力は購入時の最も重要な判断基準の一つです。もし表示通りの保温・保冷効力が発揮されないと、飲み物が適切な温度で保たれていないというクレームの原因になります。
その他、製品購入後の水漏れ、落下衝撃による破損や保温・保冷効力の低下といった品質トラブルが起きないようにするため、ボーケンではJIS S 2006に基づいたまほうびんの性能を評価する試験を実施しています。
家庭用品品質表示法におけるまほうびんの定義
| 用語 (表示名) | まほうびんの種類 |
| ガラス製 卓上用まほうびん または魔法瓶 | 中瓶にガラス製の真空二重瓶を使用したものであって、 主として屋内で使用されるもので、通常外装に蓋及びハンドル又はつり手を付けたもの |
| ステンレス製 携帯用まほうびん または魔法瓶 | 内瓶にステンレス鋼製の真空二重瓶を使用したものであって、 主として飲用水に用い屋外に携帯するもの |
| ステンレス製 卓上用まほうびん または魔法瓶 | 内瓶にステンレス鋼製の真空二重瓶を使用したものであって、 主として屋内で使用されるもので、通常外装に蓋及びハンドル又はつり手を付けたもの |
試験方法
JIS S 2006 まほうびん
保温効力:
室温が20℃で無風に近い状態の部屋に2時間以上開栓して放置したまほうびんに沸騰水を入れ、95℃になったときに栓又は蓋をします。(ねじ締めによって固定する栓又は蓋は100N・㎝以上で締め付け)
その後、通常使用する状態で6時間(卓上用は10時間)放置し湯の温度を測定します。
JIS S2006における性能評価の目安
ステンレス鋼製まほうびんの保温効力(直飲式の保冷専用を除く)
まほうびんの試験方法の一例
保冷効力:
室温が20℃で無風に近い状態の部屋に2時間以上開栓して放置したまほうびんに4℃以下の冷水(氷を含めない)を入れて、水の温度が4℃になったときに栓又は蓋をします。(ねじ締めによって固定する栓又は蓋は100N・㎝以上で締め付け)
その後、通常使用する状態で6時間放置し、水の温度を測定します。
ステンレス鋼製まほうびんの携帯用まほうびん直飲式の保冷効力(保冷専用に限る)
落下衝撃試験
まほうびんに規定の水位位置まで常温水(20℃士15℃)を入れた後に栓又は蓋を締め、40㎝の高さから厚さ3cm以上の硬質の木板上に垂直に落下させる試験です。落下させた製品の水の漏れ及び外観変化を調べ、保温・保冷効力の試験を行ない保温・保冷効力に異常がないことを確認します。
まっすぐ下に落ちるように紐で吊り下げ
はさみなどで紐を切断
水漏れ試験【携帯用まほうびんに適用】
まほうびんに規定の水位位置まで常温水(20℃±15℃)を入れて栓又は蓋を締めます。栓を上にして上下に大きく10回振り、横置きの状態で10分間放置した後の水漏れの有無を確認します。
湯漏れ試験【携帯用まほうびんの場合(保冷専用は除く)】
まほうびんに90℃以上の湯を実容量の半分まで入れて栓又は蓋を締めます。栓を上にして上下に大きく10回振り、横置きの状態で10分間放置した後の湯漏れの有無を確認します。
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