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法律・表示等の知識を学ぶ

ポリウレタンについて

ポリウレタンは、アメリカの一般名称では「スパンデックス」と呼ばれているが、日本の家庭用品品質表示法では「ポリウレタン」の用語を用いる。製造原料や製造方法により様々なタイプが存在する。最大の特徴は、ハードセグメントおよびソフトセグメントの混在に由来する、ゴムのような伸び縮みをする繊維である。

製造方法

ポリウレタンは、乾式紡糸及び湿式紡糸のどちらかで製造される。主原料は種々のイソシアネートあるいはジイソシアネートであり、アルコールと反応してウレタンを形成する。これに鎖延長剤(ヒドラジン、エチレンジアミン等)を添加してポリウレタンフィラメントが完成する。

特 徴

1.天然(合成)ゴムと異なり、細デニールの糸を製造できる。
2.引っ張ると元の長さの5~7倍にまで伸び、元へ戻る場合もゴムとは異なり、緩やかに縮む。
3.ゴムに比べて紫外線や熱には強い。
4.あらゆる染色が可能であるが、湿熱状態で放置すると、色落ちや他繊維に対する移染や色泣き
等の原因になることがある。
5.塩素に触れると黄変や繊維の脆化を引き起こす。

用 途

水着やブラジャー、ガードルなどのファンデーション類、パンティストッキング、サポーター等のインナー用途から、主によこ糸に使用されて、ストレッチパンツやジャケット等にも幅広く用いられている。
ポリウレタンの顕微鏡写真について
側面 断面