トピック No476_【滑脱試験】報告書を読み解く~その試験結果どういう意味~ 2025/11/10 滑脱試験について 一般的に織物に対して適用され、滑脱に対する縫目部分の抵抗力を評価するために行う試験です。滑脱とは、縫目に力が加わった時に、その部分の生地の糸が滑るように動いて縫目が開いたり、縫い代が抜けたりすることを指します。 試験方法 「JIS L 1096織物及び編物の生地試験方法」に基づいて試験を実施します。一般的にB法がよく用いられます。 1.試験片を所定の大きさにカット、縫製し、 試験機にセットする2.薄地49N、厚地117.7Nで荷重をかける3.タテとヨコそれぞれで、どのくらい縫い目が 開いたかを確認(単位はmm)滑脱抵抗力試験結果(mm)= a + b一般的な目安値:3mm以内 ※異常が生じた場合の記載方法例 異常状態の例記載方法例設定荷重以下での完全滑脱○○Nで完全滑脱設定荷重以下での生地破断○○Nで生地破断設定荷重以下での縫糸切断○○Nで縫糸切断 <薄地と厚地の目安>・薄地 … 単位面積当たりの質量が、200g/㎡以下のもの・厚地 … 単位面積当たりの質量が、200g/㎡以上のもの報告書の内容に関する疑問があれば、お気軽にご相談ください。 PDF記事 PDF記事はこちら 関連記事 過去の記事【①染色堅牢度試験の判定について】はこちら【②耐光試験の判定】はこちら【③洗濯堅ろう度試験の判定】はこちら【④汗試験・水試験の判定】はこちら【⑤摩擦試験の判定】はこちら【⑥異色濃淡の考え方】はこちら【⑦色泣き(ブリード)試験の判定】はこちら【⑧混用率試験について】はこちら【⑨引張強さについて】はこちら【⑩引裂試験について】はこちら【⑪破裂試験について】はこちら お問い合わせ 東京試験センターTEL:03-5669-1380(担当:桑久保、小林、中尾、中井)こちらのお問合せフォームよりご連絡ください。