中性塩水噴霧試験 2016/9/7 目的 塩分を含んだ空気中に晒される事が想定される金属材料・部品や、めっき・塗装が施された材料・部品等に対し、耐食性(=耐腐食性、防錆性)の度合いを評価する為の試験です。 *ボーケン保有の装置では塩水噴霧(中性塩水のみ対応)の他、(より実環境に近い条件として)乾燥・湿潤などの各種試験条件を、任意の順序・時間で組み合わせ設定する「複合サイクル試験」も可能です。 試験概要 試験槽内で塩水を霧状にして空間に漂わせ、試験サンプルを試験槽内に一定の温度で放置した後、サンプル表面の腐食・錆・変色・剥離・膨れ等の発生度合いを評価します。 <試験処理時の槽内イメージ> <(参考)試験処理前後のサンプル> ※サンプルの材質:鋼板 ※スガ試験機㈱ホームページより引用 評価方法 試験サンプル表面の、腐食発生状況の外観観察 及び レイティングナンバーによる錆発生程度の判定。 ※レイティングナンバー(R.N)とは、金属材料に発生した点状の腐食(さび)の程度を表す単位(RN.10:腐食少~RN.0:腐食多)で、標準となる写真及び図表が、JIS G 0595やJIS H 8502等に記載されています。 試験サンプルの腐食減量(g/㎡)測定 等 評価の目安 試験サンプルの材質や使用用途(設置環境や設置角度等)により異なる。※判定基準は完成車メーカーによって異なります。 装置仕様 ■ISO・JIS・JASO規格のサイクル試験方法に対応。急速温度調節が可能です。■ISO推奨の噴霧塔方式を採用しており、噴霧分布の均一性に優れています。 メーカー:スガ試験機(株)型式:CYP-90塩水噴霧:35・50±1℃ 噴霧液5%中性塩水乾燥:(外気温度+10℃)~70±1℃湿度25±5%rh(60℃において)湿潤:(外気温度+10℃)~50±1℃湿度60~95%rh(50℃において)外気導入:約外気温度(温湿度制御なし)試験槽内サイズ:約幅900×奥行600×高さ500(mm)試験片枚数:58枚(試験片寸法:150×70×1mmの場合)保有台数:1台 ↑試験槽内(真上から撮影) ↑試験片設置例(標準試験片寸法150×70mmの場合)通常は、鉛直方向から15°or 20°傾けて設置します。 代表的な試験規格 ※下記規格に規定されている試験方法の内、中性塩水噴霧試験 及び 中性塩水噴霧を含む複合サイクル試験に対応しています。分野規格番号規格の名称金属・めっき・塗料/塗膜 全般ISO 9227:2012Corrosion tests in artificial atmospheres — Salt spray tests金属一般JIS Z 2371:2000塩水噴霧試験方法自動車JASO M 609-91自動車用材料腐食試験方法JASO M 610-92自動車部品外観腐食試験方法めっきJIS H 8502:1999めっきの耐食性試験方法塗料/塗膜一般JIS K 5600-7-9:2006塗料一般試験方法-第7部:塗膜の長期耐久性-第9節:サイクル腐食試験方法-塩水噴霧/乾燥/湿潤 ※上記規格以外にも、ご希望の試験条件等ございましたら、お気軽にご相談下さい。 お問い合わせ 岡山生活用品試験センター(担当:井上)〒700-0936 岡山市北区富田422-1TEL:086-231-2700 FAX:086-231-0050 上記試験に関するお問い合わせはフォームこちら