繰り返し衝撃試験 (JIS S 1062※旧規格) 2025/12/4 目的 いすは日常生活の中で最も頻繁に使用される家具のひとつであり、座る・立つ・揺らすといった繰り返しの動作や衝撃に常にさらされています。特に、座ったまま前脚を浮かせてガタガタと揺らすような動作は、構造部材や接合部に大きな負荷を与え、長期使用における耐久性に大きく影響します。こうした実際の使用状況を模擬し、製品の構造的な信頼性を評価するために行われるのが「繰り返し衝撃試験」です。ボーケンでは、JIS S 1062(1995年版)に準拠した旧規格に基づき、家具の耐久性を客観的に評価する試験を実施しています。 試験方法 繰り返し衝撃試験(JIS S 1062:1995 8.2) 本試験は、JIS S 1062「家庭用学習いす」に基づく旧規格の試験方法であり、現在でもいすの構造耐久性を評価する実用的な手法として広く用いられています。試験では、以下のような条件で繰り返し衝撃を加え、いすの総合的な耐久性を評価します。荷重条件座面に55kgの重りを均等に載荷試験操作・後脚下端に回転金具を固定・背もたれを後方または上方に引っ張り、前脚の脚端を床面から約50mm引き上げて落下・この操作を1分間に20回の割合で繰り返す繰り返し回数・木製・折りたたみいす:4000回・鋼製いす:8000回判定基準各部に破損、緩み、機能に影響する変形等がないことこの試験は、単一方向の荷重ではなく、実際の使用に近い動作を再現することで、より現実的な耐久性評価が可能です。接合部の緩みや構造の弱点を早期に発見できる点でも、製品改良や品質保証に大きく貢献します。 日本独自の信頼性評価手法繰り返し衝撃試験は、ISOなどの国際規格には存在しない、日本独自の評価方法です。日本市場における家具の使用実態に即した試験であり、国内の設計・品質管理において長年にわたり信頼されてきました。特に、輸入家具の性能確認や、日本向け製品の品質保証において有効な手段となっています。 繰り返し衝撃試験 (JIS S 1062※旧規格) 【対象製品と対応業種】ボーケンでは、以下のような製品に対して繰り返し衝撃試験を実施しています。・学習用いす(家庭用・学校用)・折りたたみいす・スチール製いす・木製スツール・チェア・輸入家具の耐久性確認また、以下のような幅広い業種からのご依頼に対応しております。・家具メーカー・設計事務所・輸入業者・小売業者・自治体・教育機関 など試験の活用例とメリット繰り返し衝撃試験は、以下のような目的で幅広く活用されています・構造耐久性の確認:繰り返し使用に耐える設計かを事前に検証・製品改良のフィードバック:破損や緩みの発生箇所から設計改善のヒントを得る・品質保証・取引先への証明:客観的な試験結果をもとに信頼性を提示・輸出入時の性能確認:海外規格との整合性を確認するための参考データとして活用第三者機関による客観的な評価は、製品の信頼性を高め、企業のブランド価値向上にもつながります。 関連記事 背もたれの静的強度試験(JIS S 1203)座面及び背もたれの耐久性 (JIS S 1203)後方安定性 (JIS S 1204) お問い合わせ 上記試験に関するお問い合わせフォームはこちら 東京生活用品試験センター〒135-0001 東京都江東区毛利1丁目12番1号TEL:03-5669-1382 FAX:03-5669-1387 大阪生活用品試験センター〒552-0021 大阪市港区築港1丁目6番24号TEL:06-6577-0124 FAX:06-6577-0126