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いすの座面の耐衝撃性試験(JIS S 1203)

目的

家具の安全性評価において、「通常の使用に問題ないか」、「長期間の使用に耐えられるか」という強度・耐久性だけでなく、「瞬間的な衝撃で壊れないか」という点も重要です。
いすを使用する際には、静かに腰掛ける動作だけでなく、勢いよく腰掛けてしまう、一気に体重を掛けてしまうなど、瞬間的に大きな衝撃が座面に加わる場面があります。
JIS S 1203では、こうした実使用を想定し、
・静的強度試験:ゆっくりと着座する等の使用動作による強度評価
・耐久性試験:長期間にわたる反復的な動作による強度評価
・耐衝撃性試験:瞬間的な衝撃が加わる状況での強度評価
と評価項目を分けて規定しています。
座面の耐衝撃性試験は、瞬間的な衝撃に対して、座面やその支持構造の破損や著しい変形を起こさず、安全に使用できるかを確認します。

試験方法

試験体を水平な床の上に設置し、座面の上に規定の硬さと密度を持つポリエーテル発泡体(厚さ25mm)を置きます。
負荷位置決めジグで定めた座面負荷位置に、目的の区分に合った落下高さから座面衝撃体(直径200mm、質量25㎏)を繰り返し、10回自由落下させます。また、座面負荷位置以外で破壊しやすいと思われる位置についても同様の操作を繰り返します。
座面の静的強度試験のようにエアシリンダなどによる制御された加圧ではなく、自由落下による衝撃を用いている点が、本試験の大きな特徴です。

目的の区分に合った落下高さ

 試験区分

落下高さ
(mm)

1

2

3

4

5

140

180

240

300

※試験区分・・・試験条件の厳しさを表しており、数字が大きいほど厳しい条件となります。

他の試験との位置づけ

座面の耐衝撃性試験は、以下の試験と補完的な関係にあります。

・座面の耐久性試験(JIS S 1203)
 繰り返し荷重による長期使用時の強度を評価
・クッション性のへたり試験(JIS S 1052 ※旧規格)
 主に詰物材料の性能変化を評価

これらが高回数を重ねて「徐々に劣化するか」を見る試験であるのに対し、座面の耐衝撃性試験は、「瞬間的な衝撃で壊れないか」に焦点を当てた試験となります。

活用事例

ボーケンでは、以下のような製品でも座面の耐衝撃性試験を活用されています。
・アウトドア用折り畳みチェア
・箱型収納スツール
・災害用簡易トイレ
瞬間的な衝撃に対する安全性を確認することで、事故リスクの低減につながります。

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