机・テーブル類・テレビ台の垂直力試験(JIS S 1205) 2025/9/1 目的 机・テーブル・テレビ台などの天板の上にどれくらいの重さまで物を置くことができるか、気になる方もいらっしゃると思います。天板の強度・耐荷重が不足していると変形や反りが生じたり、場合によっては破損して大事故につながる可能性があります。ボーケンではこれらの天板の強度・耐荷重を確認する為に、「JIS S 1205 7.1.1 垂直力試験 主作業面」により天板上で破損しやすいと考えられる箇所に集中荷重を加えたり、「7.1.3 持続垂直荷重試験」により一定荷重のおもりを天板に載荷した際のたわみを測定することで強度、耐久性の評価を実施しています。また、天板の表示耐荷重を求めたいという方には「天板耐荷重評価値測定試験」により、表示耐荷重のご提案も行っています。 試験方法 JIS S 1205 7.1.1 垂直力試験 主作業面 机・テーブルを水平で平坦な床面に設置し、甲板(天板)の最も破壊を起こしやすい箇所に直径100mmの当て板を介して規定の垂直力を10秒間10回加えて破損、外れ、著しい変形等の異常がないかを確認します。破損を起こしやすい箇所が複数ある場合には、垂直力は最高3箇所まで各箇所につき10回力を加えます。 <規定の垂直力>試験区分12345垂直力(N)500750100012502×900(1)※1 この試験では、中心間距離が560mmの2点負荷とする。※2 試験区分:試験条件の厳しさを表しており、数字が大きいほど厳しい条件となります。 JIS S 1205 7.1.3 持続垂直荷重試験 机・テーブルを水平で平坦な床面に置き、甲板(天板)の対角線中央部分にダイヤルゲージを設置して規定のおもりをほぼ均等に載荷する。7日間経過後、甲板(天板)の対角線中央部分のたわみ量を測定し、支持間距離に対するたわみ率を算出する。たわみ率(%)=100×たわみ量(mm)/支持間距離(mm) <規定のおもり>試験区分12345規定のおもり(kg/dm2)1.01.01.52.02.5⇒1dm2とは?・・・100㎝2 例)幅100㎝(10dm)×奥行き50㎝(5dm)=5000cm2(50dm2)の甲板を試験区分3で実施の場合 50dm2×1.5kg=75kg※試験区分:試験条件の厳しさを表しており、数字が大きいほど厳しい条件となります。 【判定基準例】 JIS S 1061:2004 家庭用学習机 たわみ率:1%以内 残留たわみ率:0.3%以下 外観:使用上支障のある破損及び変形がない【試験の様子】 天板の表示耐荷重を求めるには? (天板耐荷重評価値測定)ボーケンではJIS法を準用した「天板耐荷重評価値測定(ボーケンオリジナル法)」にて妥当な表示耐荷重値をご提案いたします。※天板耐荷重評価値測定試験とは・・・規定のたわみ率を狙って天板に均等におもりを載荷していき、24時間放置した時の最大たわみ量ならびに外観を確認します。これらの情報から総合的に判断し、表示耐荷重を算出いたします。机・テーブルの天板の他、収納家具の棚板やハンガーバーなどでも実施しております。 関連記事 垂直力に対する安定性 (JIS S 1202) 水平力試験 (JIS S 1205) 机及びテーブル