評価基準値
①滴下法の評価基準値
使用用途 | 組成の例 | 湿潤時間(秒) |
スポーツ用 | ポリエステル、ナイロン及び それらのウレタン混用 | 5秒以下 |
一般用 | 綿又は綿混 | 10秒以下 |
②温度適応型蒸散性能の評価基準値
使用用途 | 組成の例 | P値(%) |
スポーツ用 | ポリエステル、ナイロン及び それらのウレタン混用 | 80%以上 |
一般用 | 綿又は綿混 | 40%以上 |
試験結果例
温度依存性のある加工剤の加工・未加工の生地を用いて測定を行いました。
試料 | B(%) Condition1 | C(%) Condition2 | D(%) (Difference) | P(%) (Performance) |
加工生地 | 175 | 595 | 420 | 144 |
未加工生地 | 111 | 394 | 283 | 9 |
Reference | 100 | 374 | 274 | ― |
Condition1:20℃/65%RH Condition2:35℃/30%RH Time:15min
B(%)の値は、低い環境温度条件(20℃/65%RH)での蒸散率を表しています。
C(%)の値は、高い環境温度条件(35℃/30%RH)での蒸散率を表しています。
→BとCの値が大きいほど蒸散性能は高い=試料が肌側面の水を吸水し、表側面から水を多く放出することを示しています。
D(%)の値は、高い環境温度条件と低い環境温度条件での蒸散率の差を表しています。
→Cの値が大きくBの値が小さい場合に値が大きくなります。
P(%)の値は、温度依存性のある蒸散率を総合的に評価する値で、『温度適応型蒸散性能』を表しています。Pの値が大きいほど、温度に依存にした蒸散性能が高い(高い環境温度では蒸散性能が高く、低い環境温度においては蒸散性能を抑制)ことを示します。
※Referenceろ紙は肌を想定した蒸散率を表しています。