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試験方法から探す

遠赤外線

目的

着用時の保温効果を高めるために、遠赤外線放射性の高いセラミックス等を利用して、繊維に練り込んだ素材や、生地上にコーティングした素材が市場で販売されています。
そういった素材の熱再放射性を評価するために行う試験です。

試験方法

熱再放射特性:45度パラレル再放射法
45°に傾斜した試料台に試験試料と対照試料を並べて取り付け、その15cm前に90℃の熱板を平行にセットします。サーモビュアにより両試料の表面温度を測定し、温度差を求めます。

 

【評価の目安】

評価項目

評価の目安

放射特性

分光放射率

520μmの波長領域において、全放射率が遠赤外線加工を施していない同一形状の対照試料に比べ(以下各項同じ)5%以上上回ること。または、上記波長領域の任意の区間での全放射率が上記対照試料に比べ10%以上上回ること。
注) 区間とは、測定分解能以上の幅を持つ波長範囲を指す。

再放射特性※

信頼限界95%でプラスの有意差を示すこと。

上記のいずれか1項で基準に合致していること。

保温効果

サーモグラフィ

試験試料と対照試料で、対象部位の着用前後の平均皮膚温度差が+0.5以上であること。または、温度画像面積比で明確な優位な差が認められること。

※ボーケンで実施できる項目

【試料台に試料を取り付けた様子】

fir.1.jpg

【サーモビュアによる表面温度の測定の様子】

fir.2.jpg