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ホルムアルデヒド放散量試験(デシケーター法)

目的

家具、建築材料(壁紙、合板、MDF、塗料等)を対象に、試料から放散されるホルムアルデヒドの放散量を測定する試験です。

試験方法

JIS A 1460  ガラスデシケーター法
(建築用ボード類のホルムアルデヒド放散量の試験方法)
対 象:パーティクルボード、MDF、壁紙、塗料、接着剤

JAS ガラスデシケーター法
対 象:合板、集成材、フローリング

JAS アクリルデシケーター法
対 象:集成材、LVL

ガラスデシケーター法の試験方法
“ガラスデシケーター(11L)に所定枚数の試験片を入れ、デシケーター底に300mLの蒸留水を入れた容器を置き、 密閉させて20℃の環境下で、24時間放置します。
  ①ホルムアルデヒド放散量(デシケータ法).jpg ②試験方法.jpg

蒸留水にアセチルアセトン-酢酸アンモニウム溶液を混合し、65℃の水中で10分間加温し、遮光状態で室温で静置します。 ホルムアルデヒドが含まれていると黄色く発色するため、発色強度を紫外可視分光光度計を用いて測定し、ホルムアルデヒド濃度を求めます。
ホルムアルデヒド+アセチルアセトン酢酸アンモニウム溶液=黄色発色
ホルムアルデヒド濃度に比例し黄色の発色強度も高くなる (右:ホルムアルデヒド濃度低、左:ホルムアルデヒド濃度高)

【測定項目】

ホルムアルデヒド

建築材料

ホルムアルデヒドの放散量

mg/L

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内装仕上げの制限

 
 

ボード類

《最大値》 0.4

《平均値》 0.3以下

F☆☆☆☆

使用面積

制限なし

 
 

《最大値》 0.7

《平均値》 0.3~0.5以下

F☆☆☆

使用面積

制限あり

 
 

《最大値》 2.1

《平均値》 0.5~1.5以下

F☆☆

 
 

《最大値》 4.2

《平均値》 3.0

FS

一部のJASに設けられた等級

使用禁止

 
 

《最大値》 7.0

《平均値》 1.5~5.0以下

F

一部のJASに設けられた等級

 
 
 
 

【試験に必要な試験体量 (n=2測定)】

 《ボード類》
パーティクルボード・MDF : 150mm×50mm 13枚 ×2
合板・LVL : 150mm×50mm 13枚 ×2
集成材 : 表面積450cm ×2
 
 
【試験体を送って頂く際の梱包状態】
試験体をアルミ箔で覆い、更に上からポリ袋で包み密封状態にし御送りください。
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補 足

■木質ボードの種類

 
【MDF】
【パーティクルボード】

MDFは、木材を繊維状にほぐし、接着剤などを配合してボードに成型した「繊維板」の一種です。

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パーティクルボードとは、木材の小片を接着剤と混合し熱圧成型した木質ボードの一種です。

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【合 板】
【単板積層材(LVL)】

合板とは、薄く切った単板を、繊維方向を90°、互い違いに重ねてはり合わせた木質ボードのことです。日本では、合板をベニヤ板と呼ぶことが多いですが、本来ベニヤとは、単板を意味します。

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単板積層材とは、単板を繊維方向を揃えて積層、接着した木質軸材料であり、構造用や造作用に集成材と同様に使用されます。

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【集成材】

集成材とは、断面寸法の小さい木材(板材)を接着剤で再構成して作られる木質材料です。

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■紫外可視分光光度計

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分光光度計は光を利用した分析装置です。
一般的な分光光度計で測定可能な波長域は、可視領域 (380-780nm) と、紫外領域 (200-380 nm) です。
分光光度計を用いることで、溶液試料における定量分析や光の波長ごとの吸光度をプロット した

吸収スペクトルの取得が可能です。 ホルムアルデヒド(ホルマリン)濃度測定では、412nmを使用します。