CLOSE

試験方法から探す

プラスチックの生分解性試験(ISO 14855-1、2)

プラスチックの生分解性評価試験については、ISO規格、JIS規格、ASTM規格などにおいて、試験方法が制定されています。試験方法の一例について、ご紹介します。

プラスチックの生分解性評価試験

規格番号ISO 14855-1(JIS K 6953-1、ASTM D5338)ISO 14855-2(JIS K 6953-2)
規格名称プラスチック−制御されたコンポスト条件下の好気的究極生分解度の求め方
−発生二酸化炭素量の測定による方法−
第1部:一般的方法
プラスチック−制御されたコンポスト条件下の好気的究極生分解度の求め方
−発生二酸化炭素量の測定による方法−
第2部:実験室規模における発生二酸化炭素の質量測定方法
概要コンポスト中の微生物による酸素存在下での生分解度の測定
植種源コンポスト
試料形状顆粒状、粉状、フィルム、成形品
(最大表面積が約2㎝角に調整して試験実施)
顆粒状、粉状、フィルム
試験容器2 L~5 L
(スクリーニング目的では2L未満使用可)
250 mL
試験温度58±2℃
(試料の融点が低い場合は任意の温度で実施可能)
58±2℃
試験期間~6ヶ月
(定常期に到達した場合は期間短縮可能、生分解が有意に進行している場合は期間延長可能)
測定二酸化炭素発生量
評価

生分解度(%)

[計算式]
生分解度(%) = (サンプルからのCO₂発生量-ブランクからのCO₂発生量)/理論CO₂発生量×100
※理論CO₂発生量=サンプル量×炭素含率×(44/12)
例)PLA(添加剤などなし)の場合、分子量72、その内炭素36のため、炭素含率は0.5である。
よって、PLA10gからの理論CO₂発生量は10g×0.5×(44/12)=18.3gである。
※試料が単一素材でない(添加物などが含まれる)など、理論CO₂発生量の算出が困難な場合、TOC(Total Organic Carbon:全有機炭素量)値が必要である。

CO2濃度測定装置 ISO 14855-2
生分解装置 ISO 14855-2

弊機構ではプラスチックの生分解性評価試験について、試験を受託しております。また、「日本バイオプラスチック協会」の識別表示基準(生分解性プラ、バイオマスプラ)に関する化学分析試験(特定元素・特定有害物質)を受託しております。

日本バイオプラスチック協会の「生分解性プラ」マーク

BOKENはJBPAの認定試験機関です

弊機構は、日本バイオプラスチック協会(JBPA)が運営する識別表示制度のポジティブリスト(PL)記載に要する試験実施機関として登録されております(右写真:JBPA認定試験機関の認定証)。

そのため、「生分解プラ」マーク取得のための生分解性試験[ISO 14855-2(JIS K 6953-2)]実施が可能です。

PL 記載に要する試験方法と試験機関(p8)
http://www.jbpaweb.net/assets/documents/GP_04.pdf

JBPAの「生分解プラ」マーク取得までのフロー

BOKENへ生分解性試験のご依頼
依頼書
https://www.boken.or.jp/order/order_download/
お問い合わせ先:06-6577-0031
生分解性試験実施
JBPAへポジティブリストへの材料の登録申請
日本バイオプラスチック協会HP
http://www.jbpaweb.net/

お問い合わせ先

大阪認証・分析センター
06-6577-0031