プラスチックの生分解性試験(ISO 14855-1、2) 2023/6/13 プラスチックの生分解性評価試験については、ISO規格、JIS規格、ASTM規格などにおいて、試験方法が制定されています。試験方法の一例について、ご紹介します。プラスチックの生分解性評価試験規格番号ISO 14855-1(JIS K 6953-1、ASTM D5338)ISO 14855-2(JIS K 6953-2)規格名称プラスチック−制御されたコンポスト条件下の好気的究極生分解度の求め方−発生二酸化炭素量の測定による方法−第1部:一般的方法プラスチック−制御されたコンポスト条件下の好気的究極生分解度の求め方−発生二酸化炭素量の測定による方法−第2部:実験室規模における発生二酸化炭素の質量測定方法概要コンポスト中の微生物による酸素存在下での生分解度の測定植種源コンポスト試料形状顆粒状、粉状、フィルム、成形品(最大表面積が約2㎝角に調整して試験実施)顆粒状、粉状、フィルム試験容器2 L~5 L(スクリーニング目的では2L未満使用可)250 mL試験温度58±2℃(試料の融点が低い場合は任意の温度で実施可能)58±2℃試験期間~6ヶ月(定常期に到達した場合は期間短縮可能、生分解が有意に進行している場合は期間延長可能)測定二酸化炭素発生量評価生分解度(%)[計算式]生分解度(%) = (サンプルからのCO₂発生量-ブランクからのCO₂発生量)/理論CO₂発生量×100※理論CO₂発生量=サンプル量×炭素含率×(44/12)例)PLA(添加剤などなし)の場合、分子量72、その内炭素36のため、炭素含率は0.5である。よって、PLA10gからの理論CO₂発生量は10g×0.5×(44/12)=18.3gである。※試料が単一素材でない(添加物などが含まれる)など、理論CO₂発生量の算出が困難な場合、TOC(Total Organic Carbon:全有機炭素量)値が必要である。 CO2濃度測定装置 ISO 14855-2 生分解装置 ISO 14855-2 弊機構ではプラスチックの生分解性評価試験について、試験を受託しております。また、「日本バイオプラスチック協会」の識別表示基準(生分解性プラ、バイオマスプラ)に関する化学分析試験(特定元素・特定有害物質)を受託しております。 日本バイオプラスチック協会の「生分解性プラ」マーク BOKENはJBPAの認定試験機関です 弊機構は、日本バイオプラスチック協会(JBPA)が運営する識別表示制度のポジティブリスト(PL)記載に要する試験実施機関として登録されております(右写真:JBPA認定試験機関の認定証)。 そのため、「生分解プラ」マーク取得のための生分解性試験[ISO 14855-2(JIS K 6953-2)]実施が可能です。 PL 記載に要する試験方法と試験機関(p8) http://www.jbpaweb.net/assets/documents/GP_04.pdf JBPAの「生分解プラ」マーク取得までのフロー BOKENへ生分解性試験のご依頼依頼書 https://www.boken.or.jp/order/order_download/ お問い合わせ先:06-6577-0031 生分解性試験実施 JBPAへポジティブリストへの材料の登録申請日本バイオプラスチック協会HPhttp://www.jbpaweb.net/ お問い合わせ先 大阪認証・分析センター06-6577-0031