マイクロファイバーリリース定量/定性/生分解性/環境毒性評価 2023/12/4 この規格は、使用中、特に洗濯工程におけるマイクロファイバー(繊維屑)の環境への影響に基づいて繊維製品を分類するための標準化された評価方法である。この方法では、繊維製品を適切な分析システムを用いて、洗濯工程におけるファイバーリリース(繊維屑の放出)という観点から分類される。更に排水処理場の環境をシミュレートするために、排水中での生分解性を試験し、決められた期間内での分解度を測定することによって、繊維製品(繊維屑)の分解度を分類する。最後に、適切な環境毒性試験を実施し、生分解プロセス後の繊維残留物の毒性を判定する。 規格番号 DIN SPEC 4872: 2023-02 規格名称 「Determination of fibre release during washing and aerobic degradation level in aqueous medium in consideration of ecotoxicity」(環境毒性を考慮した、水性媒体中での洗濯時のファイバーリリースと好気性分解レベルの測定) 概要 洗濯時における繊維製品の環境影響を決定するために、次の試験を実施する。①ファイバーリリース(繊維屑)の分析:洗濯プロセスはTMC法/AATCC TM212準拠・繊維屑の定量(セルロース系繊維・合成繊維)。・動的画像解析装置(Dynamic Image Analyzer)を用いた繊維屑の平均長、長さ分布。②生分解性評価・水生媒体中での生分解度測定(DIN EN ISO 14851準拠)。・媒体は活性汚泥を使用。・測定期間は最長2カ月まで。・閉鎖呼吸計を用いる酸素消費量の測定による方法。③環境毒性評価・②の試験後試料を用いて実施。・DIN EN ISO 20079に基づく評価方法。・ウキクサ(duckweed)を用い、評価は成長したウキクサの葉の数、及び乾燥質量に基づく。④全体の試験スキーム 分類 ファイバーリリースの分類分類ファイバーリリース(繊維量/繊維素材1g)Ax < 1,500B1,500 ≤ x < 6,000Cx ≥ 6,000生分解レベルの分類分類生分解レベル(最大2か月:%)1x > 80240 < x ≤ 8035 ≤ x ≤ 404x < 5環境毒性影響の分類分類環境毒性影響「T」環境毒性 環境毒性がない お問い合わせ 大阪認証・分析センターTEL:06-6577-0031(担当:中西、松田)