光吸収発熱 2022/3/15 目的 炭化ジルコニウム等を繊維に付与することにより、太陽光の可視光線、赤外線を効率よく熱に変換し、温熱効果を高めた素材を「光吸収発熱素材」といいます。そういった素材の生地温度を確認し、評価する試験です。 試験方法 JIS L 1926 繊維製品の光吸収発熱性評価方法 受熱体・試験片・試験片ホルダの順に重ね、試験片表面に疑似太陽光(人工太陽照明灯)を照射させたときの温度変化をサーモグラフィにて測定します。 試験片の光吸収発熱温度差を下記の式によって求めます。ΔTs:試験片の平均上昇温度(℃)ΔTb:ブランク試験の平均上昇温度(℃)ΔT:光吸収発熱温度(℃)ΔT=ΔTs-ΔTb 光吸収保温性試験(ボーケン規格BQE A 036) 15cm×15cmの試験片の裏面中央部に熱電対温度センサーを取り付け、試料表面にレフランプ(擬似太陽光)を照射(10分)及び消灯(10分)させた時の温度変化を1分ごとに測定します。加工品と未加工品を並べて測定し、試料を入れ替え再度測定を行い、平均値を結果とします。 評価の目安 加工品と未加工品の温度差が照射10分後2.0℃以上認められ、消灯1分後1.0℃以上認められること。 試験中の様子 試験結果例