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窒素酸化物

目的

倉庫内やタンスでの長期保管中に、車の排気ガスや石油ストーブ等から発生する酸化窒素ガスによって色が変わる恐れがないかどうかを調べるために行う試験です。
分散染料で染色したアセテート素材の製品には、変色しやすい物もあるので注意が必要です。

 

試験方法

「JIS L 0855窒素酸化物に対する染色堅ろう度試験方法」に基づいて試験を実施します。強試験と弱試験の2種類があります。
弱試験は、試験片を標準染色布とともに試験装置の中に入れて密閉した後、酸化窒素ガスを注入します。標準染色布が標準退色したとき、試験片を取り出し、緩衝尿素溶液で処理した後、試験片の変退色の程度を判定します。標準退色とは、変退色用グレースケール3-4号程度の変退色のことをいいます。
強試験は、弱試験のガス暴露操作を3回連続して行った後、緩衝尿素溶液で処理し、試験片の変退色の程度を判定します。

【窒素酸化物試験装置】

nitrogen_oxides.jpg