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試験方法から探す

汗耐光

目的

着用時スポーツ等により汗で濡れた場合に、光と汗の複合作用によって色が変わる恐れがないかどうかを調べるために行う試験です。光のみでは色が変わりにくい製品でも、汗との複合作用によって色が変わる場合があるので、スポーツウェア等は注意が必要です。

試験方法

「JIS L 0888光及び汗に対する染色堅ろう度試験方法」に基づいて試験を実施します。
汗耐光堅ろう度試験にはA法とB法があります。また、より人間の汗の成分に近い人工汗液を用いたATTS法もボーケンでは試験実施可能です。

①A法

試験片を人工汗液(酸性もしくはアルカリ性)に常温で30分間浸漬した後、試料ホルダに取り付け、汗液を10ml入れたカプセル型の光・汗試験容器に取り付けます。これを耐光試験機にセットし、紫外線カーボンアーク又はキセノアークによる人工光源を用いて、3級ブルースケールが標準退色するまで光を当てます。露光後、試験片を水洗い、脱水、乾燥し、変退色の程度を判定します。

 

【光・汗試験容器】

light_perspiration.1.jpg

②B法

試験片を人工汗液(酸性もしくはアルカリ性)に常温で30分間浸漬した後、透明のアクリル板に貼り付け、試験ホルダに取り付ける。これを耐光試験機にセットし、紫外線カーボンアーク又はキセノアークによる人工光源を用いて、3級ブルースケールが標準退色するまで光を当てます(A法で用いた光・汗試験容器は使用しません)。露光後、試験片を水洗い、脱水、乾燥し、変退色の程度を判定します。

 

【試料ホルダ】

light_perspiration.2.jpg

 

【試験結果例】

light_perspiration.3.jpg