皆さんは、シックハウス症候群という言葉を聞いたことがありますか?
シックハウス症候群とは、建物の新築・改築時に使用される建材等に含まれる化学物質等を吸い込むことによって目や咽喉への刺激、頭痛等が現れる症状
1)を指します。このシックハウス症候群が社会問題化したことにより、厚生労働省が、平成12年頃より室内空気環境の化学物質濃度の指針値2)を策定し、これをもとにして学校の空気環境
3)や建材からのホルムアルデヒド等の放散量
4)が示されています。
このシックハウス症候群を引き起こす恐れのある物質として、前回までにお話させていただいたホルムアルデヒドとVOCと呼ばれる数種類の揮発性有機化学物質が指定されています。今回は、この室内空気環境について考えてみたいと思います。