再生繊維(レーヨン、ポリノジック、キュプラ)について
再生繊維について
なぜ「再生繊維」と呼ぶの?
レーヨンについて
特徴
長所
1.独特の強い光沢があり、染色しやすく発色性に優れている。
2.ドレープ性に優れている。
3.吸湿性があり制電性がよく、まとわりつかない。
4.耐熱性があり、高温でも軟化、溶融しない。
短所
1.吸湿すると極端に強度が小さくなる。
2.洗濯時には縮みやすい。
3.寸法安定性が低い。濡れると型崩れをして、しわになりやすい。
レーヨンの鑑別時の特徴
繊 維 名 |
レーヨン |
英字名 |
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Viscose rayon |
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顕微鏡観察 |
側面の形状 |
繊維軸方向に数本の線条が走っている。 |
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断面の形状 |
輪郭は不規則な花弁状 |
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よう素よう化カリウムによる着色 |
黒青緑色 |
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BOKENSTAIN IIによる着色 |
暗い灰みの青 |
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燃焼試験 |
燃焼状態 |
紙が燃えるようにゆっくり燃える。 |
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臭 |
紙の燃える臭い。 |
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灰 |
非常に小さく柔らかい灰色 |
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主な試薬による溶解性 |
60%硫酸、酸化銅アンモニア溶液に溶解する。 |
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繊維中の塩素の有無 |
無 |
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繊維中の窒素の有無 |
無 |
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主な脱色方法 |
ハイドロサルファイトナトリウム溶液(煮沸) |
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次亜塩素酸ナトリウム溶液(常温) |
レーヨンの顕微鏡写真について | |
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側面 | 断面 |
ポリノジックについて
特徴
2.レーヨンと比べてハリ・コシがある。
3.細デニールができる。
4.織物の伸び縮みがほとんどなく寸法安定性に優れている。
ポリノジックの鑑別方法
繊 維 名 |
ポリノジック |
英字名 |
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Polynosic |
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顕微鏡観察 |
側面の形状 |
表面にあれがある。 |
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断面の形状 |
円形 |
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よう素よう化カリウムによる着色 |
黒青緑色 |
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BOKENSTAIN IIによる着色 |
灰色 |
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燃焼試験 |
燃焼状態 |
紙が燃えるようにゆっくり燃える。 |
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臭 |
紙が燃える臭い。 |
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灰 |
非常に小さく柔らかい灰色 |
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主な試薬による溶解性 |
60%硫酸、酸化銅アンモニア溶液に溶解する。 |
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繊維中の塩素の有無 |
無 |
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繊維中の窒素の有無 |
無 |
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主な脱色方法 |
ハイドロサルファイトナトリウム溶液(煮沸) |
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次亜塩素酸ナトリウム溶液(常温) |
ポリノジックの顕微鏡写真について | |
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側面 | 断面 |
キュプラについて
特徴
キュプラの鑑別時の特徴
繊 維 名 |
キュプラ |
英字名 |
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Cupro |
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顕微鏡観察 |
側面の形状 |
表面は滑らかである。 |
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断面の形状 |
円形 |
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よう素よう化カリウムによる着色 |
黒青緑色 |
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BOKENSTAIN IIによる着色 |
こい青 |
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燃焼試験 |
燃焼状態 |
紙が燃えるようにゆっくり燃える。 |
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臭 |
紙が燃える臭い。 |
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灰 |
非常に小さく柔らかい灰色 |
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主な試薬による溶解性 |
60%硫酸、酸化銅アンモニア溶液に溶解する。 |
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繊維中の塩素の有無 |
無 |
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繊維中の窒素の有無 |
無 |
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主な脱色方法 |
ハイドロサルファイトナトリウム溶液(煮沸) |
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次亜塩素酸ナトリウム溶液(常温) |
キュプラの顕微鏡写真について | |
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