ミラー機能カーテン
目的
ミラー機能カーテン(ミラーカーテン)とは、太陽光を室内に取り入れつつ、外からは室内が見えにくい性能を持つレースカーテンです。繊維の種類・形状・組織構造等により、外側面に光沢性を付与し、外からの光を反射することにより、外から室内を見えにくくしています。そういったミラー機能カーテンの性能を評価するために行う試験です。
試験方法
ミラー機能カーテンの性能試験(ボーケン規格BQE A 031)
防透視性と採光性の両方を評価します。
① 防透視性
試験ボックス内の中央部に視力検査表を置き、表面の照度が500lxになるように蛍光灯を調光します。試験ボックスの前面に試料(カーテン80cm×80cm)を取り付けます。外側から投光機の光度を変化させながら光を照射し、視力検査表の「C(0.2)」が判読できない最低の照度を測定(lx)します。
※試験結果の値が低いほど、性能が良い(室内が見えにくい)ことを示します。
② 採光性
「JIS L 1913一般不織布試験方法」透光性に基づいて試験を実施します。設定照度を1000lxに調整し、透光率(%)を測定します。
【評価の目安】
防透視性:700lx以下であること。
採光性:透光率20%以上であること。
※ただし、用途や目的に応じて評価基準を設定することが望ましい。
【試験ボックスの外観】
【試験結果例】
一般のレースカーテン |
ミラー機能カーテン |
|
|
【参考】
カーテンの種類とその特徴について
カーテンの種類 |
採光 |
透視性 |
特徴 |
一般のレースカーテン |
高 |
高 |
― |
ミラーカーテン(レース) |
高 |
低 |
ミラー効果で外から室内が見えにくい *夜になると外から見えることがある |
遮影カーテン(レース) |
中 |
低 |
昼夜問わず室内の様子がはっきりとわからない |
一般のカーテン |
低 |
極低 |
― |
遮光カーテン |
極低 |
極低 |
外からの光を遮る |