フォギング性試験(ガラス霞(かす)み性試験) 2018/2/5 目的 自動車の内装材として多く用いられているゴム・樹脂・繊維等の材料には、製造段階の添加剤として低沸点の溶剤・可塑剤・安定剤などが含まれています。これらの成分が高温になった車内で揮散した場合、外気で冷えた窓ガラス内面に凝縮し、白く曇らせて視界を妨げてしまう恐れがあります。これらの現象をフォギングといい、この試験はそのフォギング性(ガラス霞み性=ガラスの曇り度合)を再現・評価する試験です。 <フォギング発生メカニズム(イメージ)> 試験概要 装置のビーカー内に試験片を1枚入れ、上部に透明ガラス板もしくはアルミ箔を設置し、上からステンレス製の冷却板で蓋をし、規定温度・規定時間で処理します。※試験片の枚数:3~5枚/種(試験規格によって異なります)※試験条件(処理温度・処理時間・ガラス板の冷却の有無)は完成車メーカーにより異なります。 評価方法 ・グロスメーターやヘーズメーターを用いて、試験処理前後の、ガラス板の鏡面光沢度(反射率)や、ヘーズ(曇価=曇り度合)を測定。・(ガラス板の替わりにアルミ箔を用いて、)試験処理後、アルミ箔に付着した物質の質量測定。※評価方法は、完成車メーカーによって異なります。 評価の目安 試験サンプルの材質や使用用途により異なります。(判定基準は完成車メーカーによって異なります。) 装置仕様 ウインドスクリーンフォギングテスター メーカー:スガ試験機(株)型式:WF-2 (保有台数:1台)・試験槽温度:60~150℃・冷却板冷却水温度:20~40℃<標準試験用>・試験ビン(寸法、取付数、材質):約Φ90×190×t3mm、6個、耐熱ガラス・ガラス板(寸法、個数):約110×110×t3mm、6個<特殊試験用>・試験ビン(寸法、取付数、材質):約Φ90×160×t4.8mm、6個、耐熱ガラス・ガラス板(寸法、個数):約50×50×t3mm、6個・ステンレス蓋:約110×110×t2mm(中央開口部:40×40mm)※その他備品:試験ビン用パッキン(シリコンスポンジゴム)、ガラス板用パッキン、・試料押え用リング、焼成金属フィルタ 等 代表的な試験規格 ISO 6452 ※この他、各完成車メーカー基準の試験条件にも対応しておりますので、お気軽にご相談下さい。 お問い合わせ 岡山生活用品試験センター(担当:井上)〒700-0936 岡山市北区富田422-1TEL:086-231-2700 FAX:086-231-0050 上記試験に関するお問い合わせはフォームこちら