ゴム製の器具又は容器包装試験 2021/1/30 概要ゴム製の器具及び容器包装には、天然ゴムの他、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴムなど多くの合成ゴムが使われています。ゴムには、合成樹脂と同様に酸化防止剤等の安定剤や充填剤が添加され、さらに、加硫剤、加硫促進剤も加えられています。これらの溶出を低く抑えるため、蒸発残留物量、加硫剤由来の亜鉛、加硫促進剤由来のホルマリンや2-メルカプトイミダゾリン(塩素を含有するゴムに限る)、酸化防止剤の分解物であるフェノール、添加剤不純物のカドミウムと鉛が規制されています。 試験方法(1) ゴム製の器具(ほ乳器具を除く)又は容器包装項目規格溶出条件使用温度100℃以下使用温度100℃を超える使用温度100℃以下使用温度100℃超える材質試験カドミウム及び鉛標準溶液の吸光度より大きくてはならない(試験溶液中:5μg/ml以下、試料:100μg/g以下) -2-メルカプトイミダゾリン(塩素を含むゴム製のものに限る)試験溶液の液体クロマトグラムに、2-メルカプトイミダゾリンのピークを認めてはならない -溶出試験フェノール標準溶液の吸光度より大きくてはならない(5μg/ml以下)水 60℃×30分水 95℃×30分ホルムアルデヒド対照液の呈する色より濃くてはならない水 60℃×30分水 95℃×30分亜鉛標準溶液の吸光度より大きくてはならない(15μg/ml以下)4%酢酸 60℃×30分4%酢酸 95℃×30分重金属比較標準液の呈する色より濃くてはならない(鉛として1μg/ml以下)4%酢酸 60℃×30分4%酢酸 95℃×30分蒸発残留物油脂及び脂肪性食品60μg/ml以下20%エタノール 60℃×30分酒類20%エタノール 60℃×30分上記以外の食品pH5超える水 60℃×30分水 95℃×30分pH5以下4%酢酸 60℃×30分4%酢酸 95℃×30分器具類水 60℃×30分水 95℃×30分(2) ゴム製ほ乳器具項目規格溶出条件材質カドミウム及び鉛標準溶液の吸光度より大きくてはならない(試験溶液中:0.5μg/ml以下、試料:10μg/g以下) -溶出試験フェノール標準溶液の吸光度より大きくてはならない(5μg/ml以下)水 40℃×24時間ホルムアルデヒド対照液の呈する色より濃くてはならない(4μg/ml以下)水 40℃×24時間亜鉛標準溶液の吸光度より大きくてはならない(1μg/ml以下)水 40℃×24時間重金属比較標準液の呈する色より濃くてはならない(鉛として1μg/ml以下)4%酢酸 40℃×24時間蒸発残留物40μg/ml以下水 40℃×24時間