PFCs(フッ素化合物)は長年にわたり、生地や衣類の撥水剤や撥油剤に使われてきました。PFOSは、PFCsの中でも炭素数が8個あるC8系のフッ素化合物とも言われます。環境中での難分解性が懸念されるため、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約で、PFOSは附属書B(製造、仕様、輸出入を制限すべき物質)に収載されており、世界各国でその生産や使用が規制されています。PFOSは一部の消火器用消火薬剤や泡消火薬剤にも含まれており、国内では2010年4月1日より「PFOS及びその塩」が化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)の第一種特定化学物質に追加となり、対象製品に対して規制対象となっています。