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吸湿発熱性

目的

繊維が湿気を吸収することで発熱する現象「吸湿発熱」の性能を評価するために行う試験です。吸湿発熱のメカニズムとしては、空気中の水分子(湿気)が繊維表面に吸着した際に、自由運動していた水分子の運動エネルギーが熱エネルギーに変換され発熱(吸着熱)し、温度が一時的に上昇するものと考えられます。

 

試験方法

吸湿発熱性試験(ボーケン規格BQE A 035)
20cm×20cmの試験片を4つ折りにして内部に熱電対温度センサーを取り付け、恒温恒湿機の中で20℃,40%RHの環境下で2時間処理した後、20℃,90%RHの環境に変化させたときの温度変化を1分ごとに15分間測定します。加工品と未加工品を同時に測定し、上昇温度を比較します。

【評価の目安】
加工品と未加工品の最大上昇温度の差が0.5℃以上認められること。

 

【恒温恒湿機に試料を入れた様子】

moisture_exothermic.1.jpg

【試験結果例】

moisture_exothermic.2.jpg