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気化冷却性

目的

気化冷却性とは、汗などの水分を生地が吸水し蒸発する際に、周囲の熱(気化熱)を奪うことで冷却機能をもたらす性能をいいます。生地が吸水し蒸発する際にどのくらい冷たいと感じるかを評価する機能です。原理は打ち水の冷感と同じです。

対象アイテム

衣料品、タオル、帽子、スポーツウェア

気化冷却性のある生地の特徴とは?

吸水性があり、吸水した水分を拡散させる性能があります。

試験方法 ボーケン規格BQE A 042

 KES-F7サーモラボⅡ試験機(30cm/secの有風下)を用いて、一定温度の熱板(試験環境+6℃)に0.3mLの水を滴下し、その上に生地を被せて消費熱量を測定します。熱板から試料を介して放熱する放熱量(消費電力)を算出します。
試験開発時に実施した官能試験の結果と放熱量の関係から、乾燥時よりも冷たいと感じる感覚「冷感指数」に換算し、試験結果とします。

(冷感指数スケール)
 0:冷たくない 1:ほんの少し冷たい 2:少し冷たい 3:冷たい 4:かなり冷たい

※使用環境を想定した環境条件での試験も受付可能です。

模式図
KES-F7サーモラボⅡ試験機
試験結果例

機能加工品:冷感指数1.6
通常品:冷感指数0.7

評価の目安

乾燥時と比べ冷たいと感じられる目安:冷感指数1.0以上
※所定条件の官能評価結果との相関により導出したものであり、使用条件や個人により体感の程度は異なります。

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