花粉リリース性試験|衣料品・繊維製品の花粉落ちやすさを評価 2026/2/18 1.花粉リリース性試験とは 花粉リリース性試験は、衣料品や繊維製品などに付着した花粉が、家に入る前に手で軽く払う程度の力でどの程度落ちるかを定量的に評価する試験です。花粉対策ウェアやスーツ、スプリングコート、学生服など幅広い製品において、付着した花粉が落ちやすいかどうかを示す指標として活用されています。ボーケンでは本物のスギ花粉を用い、家に入る前に手で軽く払う動作を再現し、花粉が落ちやすい素材の性能を客観的に評価します。 2.対象となる製品 ・スーツ・ビジネスウェア・スプリングコート・学生服・通学用アウター・ユニフォーム(交通・物流・屋外作業など)・その他花粉対策を目的とした繊維製品全般 3.試験方法の概要 花粉リリース性試験(ボーケン法:BQE A 029) 試験の流れ ① 7cm×7cmに調製した試料に、所定条件下でスギ花粉を付着させます。② 花粉リリース装置を用い、一定条件の振動を与えて花粉をリリースします。③ リリース前後の花粉数をマイクロスコープで撮影し、カウントします。④ 下記の式により、花粉減少率(%)を算出します。花粉減少率(%)={(リリース前の花粉数-リリース後の花粉数)/リリース前の花粉数 }×100 花粉リリース性能の評価目安 花粉減少率の数値が高いほど、付着した花粉が落ちやすい性能を示します。加工生地と未加工生地の花粉減少率を比較することで、加工の有無による性能差を確認します。 目安として、加工品の花粉減少率が未加工品より20%以上高い場合、加工による花粉リリース性能の向上が認められると判断します。 4.試験結果の例 ※数値は一例であり、素材・組織・加工条件により結果は異なります。 加工生地(減少率88.4%) リリース前 リリース後 未加工生地(減少率39.8%) リリース前 リリース後 5.よくあるお問い合わせ(FAQ) Q.試験に必要な試料のサイズはどのくらいですか。A.1つの試料につき、A3サイズ1枚が必要です。 Q.試験には未加工品(比較品)が必要ですか。A.加工効果を確認するため、原則として未加工品(比較品)が必要です。 Q.花粉汚れ試験(繊技協法)との違いはなんですか。A.花粉汚れ試験は、花粉の付きにくさや落ちやすさを、判定見本を用いて目視により評価する試験です。また、使用する花粉には「疑似花粉」を使用します。一方、花粉リリース性試験は、本物のスギ花粉を使用し、付着した花粉が外力によってどの程度落ちやすいかを定量的に評価します。 Q.花粉リリース試験はどのような製品でも実施できますか。A.繊維製品全般に適用可能です。ただし、目の粗い組織では、組織の間に花粉が入り込むため評価が難しい場合があります。 ※花粉リリース装置の概要 太鼓の振動構造をモデルとした花粉リリース装置の上部面に分銅を一定の高さから落下させ、その振動により、下部面に取り付けた試験生地上の花粉をリリースする仕組みです。 関連記事 帯電性花粉通過性防水性