CLOSE

法律・表示等の知識を学ぶ

商業クリーニング処理の記号

目的

洗濯絵表示において、円にPもしくはFの文字を組み合わせた記号はドライクリーニング処理を表し、円にWの文字を組み合わせた記号はウエットクリーニング処理を表します。これらの記号は家庭では行えない種々の商業クリーニング操作に関連した情報を提供しています。

関連記号

基本の記号

商業クリーニング処理は円の形で表します。

付加記号

処理

記号の下の一本線は「弱い処理」を表します。

禁止

記号に重ね書きした×印は禁止を表します。

ドライクリーニング処理記号

ドライクリーニング処理は、有機溶剤を用いて洗いを行う処理方法です。製品の型崩れや毛羽立ちなどの防止に優れており、特に油溶性汚れの除去に適しています。

ドライクリーニングの『P』と『F』は、使用できる溶剤に違いがあります。(パークロロエチレンか石油系か)日本の衣料品ではデリケートな素材にも対応できる石油系(F)が主流ですが、JIS規格に基づいた正しい試験(JIS L 1931-2 / -3)によって安全性を確認することが重要です。

記号
番号
記号ドライクリーニング処理事前検査の確認方法
620パークロロエチレン又はジブトキシメタン(沸点182.5℃、引火点62℃)もしくは記号の欄に規定の溶剤でのドライクリーニング処理ができる。
通常の処理、水の添加あり
ドライクリーニング法
寸法変化率
JIS L 1931-2
621パークロロエチレン又はジブトキシメタン(沸点182.5℃、引火点62℃)もしくは記号の欄に規定の溶剤でのドライクリーニング処理ができる。
弱い処理、水の添加なし
610石油系溶剤(蒸留温度150℃~210℃、引火点38℃~70℃)又はデカメチルペンタシクロシロキサン(沸点210℃、引火点77℃)でのドライクリーニング処理ができる。
通常の処理、水の添加あり
ドライクリーニング法
寸法変化率
JIS L 1931-3
611石油系溶剤(蒸留温度150℃~210℃、引火点38℃~70℃)又はデカメチルペンタシクロシロキサン(沸点210℃、引火点77℃)でのドライクリーニング処理ができる。
弱い処理、水の添加なし
600ドライクリーニング処理ができない。
注)ドライクリーニング処理は、タンブル乾燥を含む。

ウエットクリーニング処理記号

ウエットクリーニング処理は、専門の業者が行う水洗いの処理方法で、水によるダメージを抑えつつ、ドライクリーニングでは落としにくい汗等の水溶性の汚れを落とすことが出来ます。

記号
番号
記号ウエットクリーニング処理事前検査の確認方法
710ウエットクリーニング処理ができる。
通常の処理、タンブル乾燥60分
ウェットクリーニング法
JIS L 1931-4
711ウエットクリーニング処理ができる。
弱い処理、タンブル乾燥6分
712ウエットクリーニング処理ができる。
非常に弱い処理、タンブル乾燥なし
700 ウエットクリーニング処理ができない。

加工・素材別の表示記号

繊維の素材や施されている加工によって、適切なクリーニング処理の方法(記号)は異なります。記号を選定する際は、以下解説ページをご参照ください。

【取扱い表示記号の選び方】クリーニング処理

FAQ(よくあるご質問)

Q.合成皮革を使った製品にドライクリーニング処理の記号は付けられますか?
A.ポリウレタン樹脂を用いた合成皮革であれば、石油系溶剤によるドライクリーニング処理が可能な場合が多いです。一方、ポリ塩化ビニル樹脂を用いた合成皮革は、内部の可塑剤が溶出して硬化する恐れがあります。 外観だけでは両者の判別が難しいため、合成皮革製品の洗濯表示を決定する際には、事前にドライクリーニング処理試験などを実施し、外観や風合いに異常が生じないか確認することを推奨いたします。
  
Q.家庭洗濯不可のものに、ウエットクリーニング処理の記号は付けられますか?
A.ウエットクリーニングは専門の業者が行う処理なので、家庭洗濯不可のものでもアイテムによっては などを使用することが出来る場合があります。
例えば、家庭では仕上げが困難なジャケット、洗濯機が転倒する可能性のある水抜けの悪いダウン素材やバックコーティング素材などがあります。

関連ページ