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法律・表示等の知識を学ぶ

既成衣料品のJISサイズ表示

サイズ表示は法律で義務付けられた表示ではありませんが、消費者が購入するためには必要な表示になります。一般的にJIS(日本産業規格)が用いられています。現在制定されているJISは次の通りです。

  • JIS L 4001-2023 乳幼児用衣料のサイズ
  • JIS L 4002-2023 少年用衣料のサイズ
  • JIS L 4003-2023 少女用衣料のサイズ
  • JIS L 4004-2023 成人男子用衣料のサイズ
  • JIS L 4005-2023 成人女子用衣料のサイズ
  • JIS L 4006-2023 ファンデーションのサイズ
  • JIS L 4007-2023 靴下類のサイズ
  • JIS L 4107-2000R 一般衣料品

サイズ及び表示に関する通則

JISで規定されている既製衣料品のサイズ及び表示に関する通則の要点は次の通りです。

(1)表示する部位の種類

既製衣料品のサイズを表示するにあたっては、着用者の身体寸法(基本身体寸法)又は、特定の既製衣料品の特定部位の寸法(特定衣料寸法)により表示する。

 ①基本身体寸法

チェスト(胸囲) 男子の静立時における腕付根下端に接する胸部の水平周囲長 ただし少年の場合は静立時における乳頭を通る水平周囲長とする
バスト(胸囲) 女子の静立時における乳頭を通る胸部の水平周囲。 なお、下垂している乳房の場合は、ブラジャーを付けたような状態での最大水平周囲長
ウエスト(胴囲) 静立時における肋骨の最下端と腸骨の中間の水平周囲長
ヒップ (腰囲) 静立時における臀部後突点の水平周囲長
アンダーバスト 女子の静立時における乳房直下における胸部の水平周囲長
身長 静立時における床面から頭頂点までの垂直距離
足長 静立時におけるかかとの後端から最も長い足指の前端までの距離
体重 裸体又は、それに近い状態での身体の重さ

②特定衣料寸法

また下丈ズボン類のまた止まりからすそ線までの直線の長さ
スリップ丈ストラップの折り端から、後身ストラップ付けの箇所を通り後ろ中心線と平行にすそ線までの長さ
ペチコート丈後ろ中心上辺から後ろ中心線と平行にすそ線までの長さ
ブラスリップ丈カップ下の中心から前中心線と平行にすそ線までの長さに28cmを加えた長さ

(2)表示の方法

寸法列記による方法
  • “サイズ”又は“SIZE”などの文字を用いる。これに基本身体寸法及び特定衣料寸法の名称並びにその数値を併記して表示する。
  • 基本身体寸法及び特定衣料寸法の表示順位は、上から下、又は、左から右の順に表示する。
  • その他の靴下類については、基本身体寸法の<足長>の名称を省略することができる。
  • 単位はcm、体重の単位はkgとし、単位の表示は省略することができる。

(3)特殊な表示

①追加表示の方法
デザインによっては、定められた部位以外の部位を表示した方が購入されやすいような商品には追加表示ができる。JISで定められた表示をした場合に限り、本来の表示と区別してその他の身体部位又は衣料部位のサイズを表示する。

表示例

②記号(呼び方)の表示
表示サイズが個別規格の各表に示された数値である場合に限り、本来の表示と区別してそれらの数値に対応する呼び方としての記号を付記することができる。呼び方の記号だけによるサイズの表示はしてはならない。

③任意表示の方法
個別規格の各表に該当しない任意のサイズを表示する場合は、基本身体寸法においては表示者が許容範囲とする値を示さなければならない。その場合は、これらの呼び方としての記号又はこれらと紛らわしい記号を使用してはならない。

(4)表示者名の付記

サイズ表示をした表示票には、表示者の氏名又は名称を付記し、見やすい箇所に見やすいように表示する。

(5)着用範囲

①表示された数値が、ある基本身体寸法の表示値である場合の着用範囲は、次による。該当既製衣料品は、この範囲の着用者に適正に着用可能でなければならない。
(ある表示値-左側ピッチの半分)から(ある表示値+右側ピッチの半分)(注)
・左側ピッチ:ある表示値と数値の小さい側に隣接する表示値との差
・右側ピッチ:ある表示値と数値の大きい側に隣接する表示値との差

成人女子:フィット性を必要とするスカートの例

ウエスト
左側のピッチの半分=1.5cm 64-1.5=62.5
右側のピッチの半分=1.5cm 64+1.5=65.5
(ウエスト64の着用範囲は62.5~65.5)

ヒップ
左側のピッチの半分=1.0cm 91-1.0=90
右側のピッチの半分=1.0cm 91+1.0=92
(ヒップ91の着用範囲は90~92)

②基本身体寸法が範囲表示の場合は、その範囲の着用者に適正に着用できること。

③特定衣料寸法の場合
特定衣料寸法 許容範囲(cm)
また下丈 +2.0~-1.0
スリップ丈 +2.0~-3.0
ペチコート丈 ±2.0
ブラスリップ丈 +2.0~-3.0
えり回り +0.8~-0.5
ゆき ±1.0

(6)着用者別体型区分の種類と定義

少年・少女用、成人男子・女子用及びファンデーションの規格の中で、フィット性を必要とする衣料品には体型区分による規格があり、その種類と定義は以下の通り。
着用者 体型 定義
少年・少女用 A 日本人の少年の身長を90cmから185cm(少女は175cm)の範囲内で、10cm間隔で区分したとき、身長と胸囲又は胴囲(少女は身長と胸囲又は身長と胴囲)の出現率が高い胸囲又は胴囲で示される体型
Y A体型より胸囲又は胴囲が、 6cm小さい人の体型
B A体型より胸囲又は胴囲が、 6cm大きい人の体型
E A体型より胸囲又は胴囲が、 12cm大きい人の体型
成人男子用 J チェストとウエストの寸法差が20cmの人の体型
JY チェストとウエストの寸法差が18cmの人の体型
Y チェストとウエストの寸法差が16cmの人の体型
YA チェストとウエストの寸法差が14cmの人の体型
A チェストとウエストの寸法差が12cmの人の体型
AB チェストとウエストの寸法差が10cmの人の体型
B チェストとウエストの寸法差が8cmの人の体型
BB チェストとウエストの寸法差が6cmの人の体型
BE チェストとウエストの寸法差が4cmの人の体型
E チェストとウエストの寸法差がない人の体型
成人女子用 PP 身長142cmで、Pより小さいことを意味させるためPを重ねた
P 身長150cmで、小を意味するプチット(PETITE)
R 身長158cmで、普通を意味するレギュラー(REGULAR)
T 身長166cmで、高いを意味するトール(TALL)
ファンデーション AAカップ バストとアンダーバストの差が約7.5cmの人の体型
Aカップ バストとアンダーバストの差が約10cmの人の体型
Bカップ バストとアンダーバストの差が約12.5cmの人の体型
Cカップ バストとアンダーバストの差が約15cmの人の体型
Dカップ バストとアンダーバストの差が約17.5cmの人の体型
Eカップ バストとアンダーバストの差が約20cmの人の体型
Fカップ バストとアンダーバストの差が約22.5cmの人の体型
Gカップ バストとアンダーバストの差が約 25cmの人の体型
Hカップ バストとアンダーバストの差が約27.5cmの人の体型
Iカップ バストとアンダーバストの差が約30cmの人の体型

よくあるご質問

A「フリーサイズ」はJISで規定されたサイズ表示ではありません。
同様に、「ONE SIZE」やデニム製品などで用いられる「インチ(inch)表示」もJIS規格外の表示となります。

これらはJISに基づくサイズ表示ではありませんが、各社様が設定した独自のサイズ表示として表示することは可能です。ただし、消費者にサイズ感が伝わりやすいよう、必要に応じて対応する身体寸法やサイズ目安を併記することが望ましいです。

A JISに規定のない服種については、メーカーが任意にサイズ表示を設定することができます。

表示方法としては、適合する身体寸法(身長、胸囲、胴囲など)を用いる方法や、丈・幅などの製品実寸法を用いる方法があります。

例)
■身体寸法を表示する例
帽子・・・頭囲 58cm
腹巻・・・腹囲 76~84cm

■製品実寸法を表示する例
エプロン・・・エプロン丈 85cm
アームカバー・・・丈 30cm

A 男女兼用サイズはJIS上では身体寸法の設定はされていない為、任意のサイズ表示の設定となります。一般的には紳士服サイズの身体寸法設定で表示されている場合が多いです。(※紳士服サイズを基準として設定されている場合が多いものの、婦人服サイズを基準とすることも可能です。)

消費者に男女兼用を分かりやすいように「男女兼用」「UNISEX」など兼用であることを分かりやすく表示することが望ましいです。

A マタニティは特有の体型変化へ対応するため、独自のサイズ表示をされることが多いです。
JISに規定された各服種で表示する部位に加え、腹囲などの通常体型から変化の大きい部位が併記されます。
例えばズボン類では、「ウエスト寸法」に「腹囲寸法」を加え、「マタニティ M」など独自のサイズの呼び方(記号)が併記されることが多いです。

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