大気・虫・カビのうち大気については、東京文化財研究所(※)により推奨値が示されています。東京文化財研究所では、酢酸、ギ酸、アンモニア、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドについて、下記の表2に示す濃度をのぞましい値として推奨しています。ボーケンでは、表2の物質全て、測定が可能です。
虫・カビについては、基準はありませんが、通常の状態を複数回測定し、それを基準として評価します。そのため、通常とは異なる傾向が確認された(カビが通常と比較して倍以上存在する等)場合、対応(燻蒸、発生源の除去等)を実施します。
表2.のぞましい値
汚染物質 | 室内推奨値 |
アンモニア | 30 ppb(22 µg/㎥)以下 |
酢酸 | 170 ppb(430 µg/㎥)以下 |
ギ酸 | 10 ppb(19 µg/㎥)以下 |
ホルムアルデヒド | 80 ppb(100 µg/㎥)以下 |
アセトアルデヒド | 30 ppb(48 µg/㎥)以下 |
※「美術館・博物館のための空気清浄化の手引き(独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所 保存科学研究センター 保存環境研究室)」参照
美術館・博物館のための空気清浄化の手引きH31版