大形チャンバー法(JIS A 1911及び1912準拠のVOC放散速度試験) 2021/3/15 概要 目的 試験方法 対象アイテム 厚生労働省室内濃度指針値 関連ページ 目的 約6畳(24 m3)の居室を想定した部屋の中で、家具類、インテリア類、楽器類、家電などの大型試料から放散されるホルムアルデヒドを含む揮発性有機化合物(VOC)の放散速度を測定する試験です。実際のアイテムを有り姿のまま評価できる試験です。 試験方法 主にJIS A 1911および1912に準拠した大形チャンバー試験を実施します。また以下表の海外規格に準拠した試験も可能です。国・地域試験規格温湿度換気回数空気捕集米国ASTM E1333-14(ホルムアルデヒドのみ)25℃、50%0.5回/h16時間~20時間後欧州EN 717-1(ホルムアルデヒドのみ23℃、45%1回/h10日間の内に14回採取―ISO 16000-923℃、50%0.5回/h1日後、3日後、7日後、14日後、28日後、56日後(必要に応じて日数延長も可)日本(参考)JIS A 1911、JIS A 191228℃、50%0.5回/h1日後、3日後、7日後、14日後、28日後(必要に応じて日数延長も可) ボーケン所有の大形チャンバー(容積:約24 m3)(温度制御範囲:18℃~30℃、湿度制御範囲:40%~65%)環境条件につきましては、上記の範囲内であればお客様のご要望に応じた条件での試験対応も可能です。お気軽にご相談ください。 対象アイテム 家具類(ベッド、タンス、食器棚、テーブル、椅子、コタツ机など)オフィス家具類(事務机、オフィスワゴン、パーテーション、書庫など)大型インテリア類(カーテン、ブラインド、カーペット、絨毯、ソファーなど)楽器類(ピアノ、ドラムセット、木琴、太鼓など)大型家電類※(冷蔵庫、洗濯機、ワイドテレビ、電気ストーブなど)※通電しながらの試験対応可能 厚生労働省室内濃度指針値 室内濃度指針値とは、現時点で入手可能な毒性に係る科学的知見から、ヒトがその濃度の空気を一生涯にわたって摂取しても、健康への有害な影響は受けないであろうと判断される値を算出したものです。以下表の13物質が指定されています。法律ではありませんが、室内空気環境分野での基準値として、多くの場面で利用されているガイドラインです。 厚生労働省室内濃度指針値 揮発性有機化合物室内濃度指針値(括弧内の値は25℃のときの換算値)発生源の例ホルムアルデヒド100 μg/m3 (0.08 ppm)合板、PB、接着剤、防腐剤等アセトアルデヒド48 μg/m3 (0.03 ppm)接着剤、防腐剤等トルエン260 μg/m3 (0.07 ppm)接着剤、塗料等キシレン200 μg/m3 (0.05 ppm)接着剤、塗料等エチルベンゼン3800 μg/m3 (0.88 ppm)接着剤、塗料等スチレン220 μg/m3 (0.05 ppm)スチレン系樹脂を使用した断熱材等パラジクロロベンゼン240 μg/m3 (0.04 ppm)防虫剤、芳香剤等テトラデカン330 μg/m3 (0.04 ppm)灯油、塗料等クロルピリホス1 μg/m3 (0.07 ppb)(小児:0.1 μg/ m3 [0.007 ppb])殺虫剤フェノブカルブ33 μg/m3 (3.8 ppb)殺虫剤ダイアジノン0.29 μg/m3 (0.02 ppb)殺虫剤フタル酸ジ-n-ブチル17 μg/m3 (1.5 ppb)塗料、接着剤の可塑剤フタル酸ジ-2-エチルヘキシル100 μg/m3 (6.3 ppb)壁紙(PVC製)等の可塑剤 関連ページ 小形チャンバー法(JIS A 1901準拠のVOC放散速度試験)デシケーター法(JIS法及びJAS法準拠のホルムアルデヒド放散量試験) お問合せ先 大阪認証・分析センター TEL:06-6577-0031