バッグの保冷性・保温性

2025/9/24

目的

保冷・保温バッグは、食品や飲料を適切な温度で持ち運ぶために、キャンプやスポーツイベント、宅配サービスなど幅広い場面で使用されています。これらのバッグは素材やサイズ、構造によって保冷・保温性能が異なるため、客観的な評価を行うために「保冷試験」「保温試験」が実施されます。
バッグの保冷性・保温性の評価は、バッグ内部に冷水またはお湯を入れたペットボトルを配置し、一定時間ごとの温度変化を測定することで確認します。

試験方法

保冷試験（ボーケン法）

1つの試料に対し、同一の形状のペットボトルを2本用意します。ペットボトルの大きさは試料に入れることができる最大の容量（2ℓ、1ℓ、500㎖など）を選定します。温度センサーを2本のペットボトルの側面に取り付け試験を行います。
ペットボトルに水を満たし、冷蔵庫で一晩冷やした後、1本は試料（保冷バッグ）に入れ、もう1本は試料に入れずにブランクとします。
ペットボトルを入れた試料とブランクのペットボトルを35℃の環境下に設定した恒温恒湿器の中に入れ、その後の温度変化を10分毎に180分間測定します。